においによって不快な気分やストレス、体調の変化を感じた人は6割以上!特に女性で多数派に
香水や体臭、タバコのにおいなど、日常のささいなにおいが、頭痛や吐き気といった体調不良の原因になることがあります。
においに対する感受性は人によって異なりますが、近年ではにおいに対して不快に思ったり、ストレスを感じたりする人の存在が調査から浮かび上がっています。
この記事では、においによる体調不良の実態や不快に感じやすいにおいの種類などを詳しく解説します。
※出典: 萬羽郁子, 髙橋玲奈, 奥田稚佳子(2024)「においによる体調不良の実態とその要因の分析」, *におい・かおり環境学会誌*, 55巻5号, pp.319-325.
「においによる体調不良実態調査」から見る、現代人のにおいストレス
調査は、東京学芸大学の研究チームが関東中心の18〜79歳の男女350名を対象として2022年3月にオンラインで実施。その結果を、2024年に「においによる体調不良実態調査」として発表しました。
調査では、においが心身に及ぼす影響や、生活空間で感じるにおいへのストレスについて詳細に分析しています。
50~64歳女性は8割以上がにおいで不快になった経験あり!
調査によると、「においが原因で不快な気分や嫌な気持ちになった経験」と回答した人は、男性全体で64.0%、女性全体は76.6%でした。特に多かったのが50~64歳の女性で、8割以上がにおいによる不快感を経験しています。
一方で、年齢が高くなると不快感の割合はやや低下しており、感受性の変化が影響している可能性も考えられるでしょう。
どんなにおいが不快?最多は「体臭・汗のにおい」
不快と感じるにおいとして最も多かったのは「体臭・汗のにおい」で、次いで「たばこ臭」「化粧品のにおい」「排泄物臭」が挙げられました。
また、「においが原因で不快な気分や嫌な気持ちになった場所」として、一番多かったのが「電車内」でした。次に「職場・事務所」「自宅」という結果に。
“閉ざされた空間”では、普段以上ににおいが不快感やストレスの原因になると言えそうです。
体臭・人工香料など「におい」は今やストレス源のひとつ
今回の調査から、「におい」は単なる嗅覚的な不快感にとどまらず、心理的ストレスや身体的不調を感じる要因の一つとして、においが関与していることが示唆されています。
日常生活の中でのにおいストレスは、無視できない問題になっていると言えるでしょう。
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