足の臭い対策|洗っても取れない原因と一瞬で消す方法とは?

足の臭いは男女を問わず多くの人が悩んでいる問題です。また、人には相談しづらい悩みでもありますよね。

家や飲食店などで靴やブーツを脱いだ時だけでなく、職場などでも足の臭いが他の人に伝わっていないか気になる…という人は多いのではないでしょうか。

ある調査では、「他人の足の臭いが気になったことがある」という人は75.8%、また「自分の足の臭いが気になったことがある」と回答した人も73.1%にのぼっています(※1)。

一方で、臭いを治したいものの足を洗ってもなかなか消えないまま、他には特に対策をしていないという人も少なくありません。

別の調査では、実に29.3%もの人が「足の臭い対策を何もやっていない」と回答しています(※2)。

足を清潔にすることはもちもん大事ですが、他にも適切なケアと予防策を実践することで臭いを改善することができます。

この記事では、足の臭いの原因や対策について解説します。足の臭いに悩んでいる方、臭いを消す方法を知りたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

※1:「足のニオイ」に関する意識調査(ヨシハラシステムズ 2019)

※2:足のニオイに関するアンケートモニター調査(ネオマーケティング 2014)

  • 代表取締役 横尾一浩
  • ●この記事を書いた人●

    グリーンハウス株式会社

    代表取締役 横尾一浩

    15年以上に亘り、医師や専門家の方々と意見を交わしながら「臭い」を研究し、数多くの臭い対策商品をつくってきました。その経験の中で得た「体臭」や「加齢臭」に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。


    執筆論文
    シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響

  1. 目次

    1. 足が臭い原因
    2. 足が臭い人の特徴
    3. 足の臭い対策
    4. 足が臭くならないための体質改善
    5. 足の臭い対策 まとめ

足が臭い原因

足が臭い原因

足が臭い原因は、主に汗と細菌の増殖によるものです。

足の裏には多くの汗腺が存在し、歩いたり運動した際や温度の上昇によって汗をかきやすいため、細菌が好む暖かく湿った環境が発生しやすくなります。

足の臭いの主な原因物質は「イソ吉草酸」

足で増殖した常在菌が、足から出る汗や皮脂、古い角質、垢などを分解する際に「イソ吉草酸(いそきっそうさん/3-メチルブタン酸)」や「酢酸」といった物質を発生させます。

この物質こそが、足の臭いの原因です。

中でも「イソ吉草酸」はまさに足の臭いや蒸れた靴下の臭い、その他にもチーズや納豆の臭いなどに例えられる不快感のある刺激臭を発し、悪臭防止法にて特定悪臭物質の規制対象となっている足の臭いの代表的な原因物質です。

足が臭いのは病気が原因?

大量に汗をかく疾患である「多汗症」のうち、足の裏に症状が出るものを「足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)」と呼びます。

足蹠多汗症の原因ははっきりと解明されていませんが、自律神経の乱れが原因で引き起こされると考えられています。

季節や運動の有無などに関わらずいつも靴下が湿っているなど汗の量が気になる場合は、皮膚科に相談することをおすすめします。

水虫の原因である菌「白癬菌」も、間接的に足の臭いの原因となります。

白癬菌自体には臭いはありませんが、水虫によって荒れた部分に雑菌が住み着き、臭いの発生源になります。

発生した水虫には専用の薬を使った治療が有効ですが、足に発生する菌の増殖を防ぐ臭い対策を行うことは水虫の予防にも繋がります。

また足の臭いだけではなく、体臭の変化は健康状態のバロメーターでもあります。

肝臓や胃腸などの内臓のトラブルや病気が、臭いに影響しているケースも存在します。

臭いが強い、いつもと違う、対策を続けてもなかなか治らないといった場合は、体に問題が発生していないかを確認するために一度病院の診察を受けるようにしましょう。

足が臭い人の特徴

足が臭い人の特徴

足が臭い人の特徴として、以下が挙げられます。

足が蒸れやすい靴や靴下を長時間履いている

通気性が悪い革の靴やブーツ、パンプスは足が蒸れやすく、雑菌が増殖する原因となります。

また靴のサイズが合っていることも重要です。

サイズが小さいと汗をかきやすくなるうえに通気性が悪くなります。大きすぎても脱げないように踏ん張ったり、靴の中で摩擦が起こることで温度が上昇し汗をかきやすくなります。

吸湿性が低いポリエステルなどの合成繊維素材の靴下も、足が蒸れやすいため注意が必要です。

足に汗をかきやすい

気温が上がった時だけでなく、ストレスや緊張によって汗をかきやすくなることがあります。

足の臭いを気にしすぎるあまりストレスになると、より汗をかいてしまい悪循環となります。

臭いが発生しない対策を行うとともに、足がある程度臭うのは当然と考え気にしすぎないことも大事です。

足がむくんでいる

足がむくむと、アンモニアが血中にたまり皮膚から放出されることで発生する「疲労臭」の原因となることがあります。

足がむくみやすい女性や、立ち仕事が多い人に発生しやすい特徴があります。

体臭がきつい女性に共通の原因と特徴とは?汗からアンモニア臭がする“疲労臭”の改善方法を解説! >>詳しく読む

足の臭い対策

足の臭い対策

足の臭いを消すために、悪臭物質が発生する原因となる汗や細菌への対策を心がけましょう。

そのうえで発生した臭い自体への対策を行い、さらに靴や靴下などに気を配ることも重要です。

殺菌成分を配合した石鹸で足を洗う

殺菌成分をもつ石鹸で足を洗う

まずは足の汗や菌をしっかりと落とすために、日々清潔に保ちましょう。足の臭いを軽減し、発生しにくくするための洗い方をご紹介します。

洗う前に足浴をしたり湯船に浸かることで汚れを取りやすくなります。また余分な角質がふやけることで、はがれやすくなる効果もあります。

普通のボディソープや石鹸で足を洗っても臭いが取れないのは、原因である雑菌が残ってしまうためです。雑菌を減らし臭いを消すために、殺菌効果がある「薬用石けん」を使いましょう。

ぬるま湯を使って足を十分に濡らし、薬用石けんを充分に泡立ててから洗います。

特に、指の間や爪の間など汚れがたまりやすい部分を重点的に洗いましょう。置き型やブラシ型などの足を洗う専用のフットブラシも便利なグッズです。

洗った後はしっかりと水やお湯で流し、乾いたタオルで足を拭きます。この時に、指の間や足の裏の水気を重点的に拭き取ることが大切です。

拭き取った後は、足の指や爪の間に汚れや湿気が残らないように、十分に乾かすことも重要です。湿った状態は細菌の繁殖につながるため、乾いた状態を保つことが足の臭い予防につながります。

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重曹による足の臭い対策

除菌・消臭効果や洗浄効果があることで有名な重曹は、洗うだけでは消えない、すぐに再発するといった足の臭い対策にも有効です。

重曹は弱アルカリ性の性質をもつため、酸性の物質である足の臭いの原因「イソ吉草酸」を中和させ一瞬で臭いを消す効果が見込めます。

また重曹が持つ除菌作用により、雑菌の繁殖を抑えることも期待できます。さらにイソ吉草酸などの雑菌のエサである、かかとなどの角質を柔らかくして取る効果もあるため併せて足の臭い対策となります。

重曹による足の臭い対策として、お風呂などでできる「重曹足湯」をご紹介します。

重曹足湯

  • 重曹足湯のやり方
    1. 足をきれいに洗う
    2. 洗面器にぬるま湯(40℃程度)を入れる
    3. 重曹を大さじ1~2杯程度入れ、混ぜて溶かす
    4. 足を入れて10分~15分ほど浸ける
    5. ぬるぬるした感じがなくなるまで、シャワーなどでしっかりと洗い流す
    6. 乾燥を防ぐため、保湿クリームなどでケアする

足の指の間やかかとなどの気になる部分を重点的に対策する方法として、少量の水に重曹を混ぜてペースト状にしたものを塗り、足湯と同様にしばらく待つのもおすすめです。

【重曹を使う際の注意点】

  • ・重曹は工業用や掃除用ではなく、お菓子作りなどに使われる食用のものを使いましょう。
  • ・重曹によって肌がアルカリ性に傾くことで、肌荒れの原因となるおそれがあります。
  • ・熱いお湯を使うと重曹のアルカリ性を高め肌への影響が増す可能性があるため、ぬるま湯を使用してください。

初めて重曹を皮膚に使う際は、まずは少ない量と短い時間で試して肌への影響がないかを確認し、少しでも異常を感じた場合はすぐに洗い流して使用を控えるようにしてください。

角質ケア

足の裏やかかとの角質は雑菌のエサとなります。

軽石やかかと用のやすり、ピーリングジェルなどを使い古い角質を取り除くようにしましょう。先ほどの重曹によるケアも効果的です。

ただし、あまりやりすぎるとかえって角質が厚くなり、はがれやすくなることもあるので注意してください。

爪のケア

爪に溜まる垢も雑菌のエサとなります。

定期的に爪を切り、爪用ブラシや歯ブラシなどで爪の間をきれいにしましょう。

デオドラント、制汗剤による足の臭い対策

デオドラント、制汗剤による足の臭い対策

汗をかいた足のムレによる臭い対策や、外出先でも足の臭いを一瞬で消す方法としておすすめなのが、スプレータイプ、クリームタイプなどのデオドラントや制汗剤です。

選ぶ際は殺菌・消臭作用、皮脂の分泌や酸化を抑える効果を持つ成分をチェックしましょう。

お出かけ前に、あらかじめ足に塗っておくのもおすすめです。

足の臭いの原因「イソ吉草酸」に効果的な消臭成分「カキタンニン」配合のスプレーで臭い対策 >>詳しく見る

靴への臭い対策

靴への臭い対策

足の臭いと同じく、靴の臭いもケアしましょう。靴の適切なケアを行うことは、靴だけでなく足の細菌の増殖を防ぐことにも繋がります。

消臭・抗菌効果がある靴の中敷きを使うことで、臭いを軽減するだけでなく、靴自体に臭いや細菌が付くことを防ぐことができます。中敷きは定期的に新しいものに交換しましょう。

靴の中の汗や湿気は、細菌やカビが繁殖する原因となります。

脱いだ後は風通しの良い場所におき、乾燥させましょう。靴用の除湿・乾燥剤を使うこともおすすめです。

毎日同じ靴を履くと汗や湿気が乾きにくくなり、靴だけでなく履いている足の細菌が繁殖する原因となります。

靴を乾燥させる時間を確保するために、複数の靴をローテーションして履くようにしましょう。

また、サイズが合っていない靴を履くと足の圧迫や摩擦により汗をかきやすくなることがあるため、足の臭い対策のためにも適切なサイズの靴を選びましょう。

靴下やストッキングによる臭い対策

靴下やストッキングによる臭い対策

足の汗を吸収してムレを防ぐために、綿やシルクなどの吸湿性・通気性の良い素材を多く使っている靴下やストッキングを履くのがおすすめです。

抗菌効果のあるものや、指の間の汗を吸収する5本指タイプも足の臭い対策となります。

脱いだ靴下やストッキングは時間が経つとともに汚れが取れにくくなるだけでなく、菌が増殖していきます。なるべく早めに洗濯して清潔な状態を保つことで、細菌の繁殖を防ぐことができます。

洗濯する際には裏返しにすることで、汗や皮脂、角質などが付着した内側を洗いやすくすることができます。

足が臭くならないための体質改善

足が臭くならないための体質改善

強い足の臭いは洗っても取れないことも多く、一時的に臭いを消すことができても再発してしまうこともあります。

足の臭いによる悩みを根本的に改善するためには、発生した臭いを消すだけではなく、体質的に臭いを発生させないための対策が重要です。

食生活の見直し

食事の内容が足の臭いを含む体臭、また口臭の原因となることがあります。

肉類に多く含まれる動物性タンパク質は腸内で悪臭のガスを発生させる原料となり、腸から吸収した後に全身を巡って呼気や汗、皮膚ガスとして発散されることで口臭や体臭の原因となります。

またバターやチーズなどに多く含まれる動物性脂質は皮脂の分泌を増やす元となります。

これらの動物性のタンパク質と脂質は腸内の悪玉菌を増加させるエサでもあるため、腸内環境が悪化しさらに悪臭成分が発生することにもつながります。

バランスの取れた食事を心掛け、抗酸化物質を含む緑黄色野菜や果物や腸内環境を整える発酵品などの摂取量を増やすことで、腸内での悪臭成分の発生を抑えることができます。

ストレスの解消

体に様々な影響を与えるストレスは、足の臭いにも影響を与えます。

ストレスが増え自律神経のバランスが崩れると、汗の分泌が増加することがあります。またストレスによるホルモンバランスの乱れも、体温が上昇し汗や皮脂の分泌が過剰になることによって臭いが発生する原因となります。

ストレスを軽減するために、適度な運動やストレッチ、日光を浴びる、十分な睡眠などの解消法を取り入れましょう。

適度な運動・マッサージ

足がむくむと血中にアンモニアがたまりやくなり、皮膚から放出される「疲労臭」の原因にもなります。

立ち仕事が多かったり、足がむくみやすい女性の方は、皮膚から放出される「疲労臭」を防ぐためにも適度な運動や足のマッサージを行うようにしましょう。

体内で生まれる臭いの原因に対策して、疲労臭などの体臭を抑える方法とは? >>詳しく見る

足の臭い対策 まとめ

足の臭い対策 まとめ

足の臭いを治すためには、発生した臭いをその都度抑えるだけではなく、原因となる足の汗や細菌への対策が必要です。

足を清潔に保ち、日々足を包んでいる靴や靴下、ストッキングなどにも注意しましょう。

そして何よりも、臭いが発生しにくい体質を作ることが重要となります。

食生活や生活習慣の見直し、ストレスの管理も足の臭いの改善につながります。これらは臭いだけではなく、よりよい健康づくりにも役立ちますので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

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