40代男性が最も気にするのは「体臭」と「口臭」|10年以上前のデータが示す“におい意識”の原点とは?
「近づくとにおうかも…」そんな心配を抱えているのは、現代の男性だけではありません。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが2010年に実施した『中・高年男性の美容に対する意識・実態調査』によると、当時すでに40代男性は体臭や口臭に対する関心が他の世代よりも圧倒的に高かったことが明らかになっています。
ビジネスマンのエチケット意識は、すでに2010年から高かった
調査は、首都圏に住む40~65歳の男性900人を対象として、2010年8月に実施されました。
以下のグラフは、その調査結果をもとに「気になっている“におい”」を年代別にまとめたものです。
「体臭」を気にしている人が最も多かったのは、40代。その割合は56.3%と、半数以上に上りました。
口臭に関しても40代の関心が高く、最多の51.0%となっています。
40代が最も高い数値を示していることが一目瞭然です。ビジネスや家庭内でのコミュニケーション機会が多い世代だからこそ、他者への“におい印象”を強く意識していたことがうかがえます。
においケアへの行動は?「対策している」と答えたのは約3割
実際に、体臭や口臭が気になると回答した人の中で、「対策をしている」と明確に答えたのは約3割という結果も出ています。下のグラフは、その年代別の対策実施率を比較したものです。
・体臭対策をしている人:40代(30.0%)、50代(20.3%)、60代前半(19.7%)
・口臭対策をしている人:40代(26.0%)、50代(19.7%)、60代前半(25.3%)
・足の臭い対策をしている人:40代(10.7%)、50代(7.7%)、60代前半(4.3%)
40代男性は、においへの不安と実際の対策行動が最も連動していた世代であると読み取れます。
裏を返せば、それだけ「自分の印象を気にする世代」であると言えるかもしれません。
なぜ40代は“におい”を気にするのか?時代背景から読み解く
この調査が行われた2010年頃、日本はちょうど“清潔感”が社会的な評価軸として広がり始めた時期でした。
男性用の制汗剤・ボディシート市場が急成長を見せ、TVでも「エチケット=ビジネスマナー」としてCMが盛んに流れていた頃です。
・男性向け美容・エチケット商品の浸透期
・異性からの「清潔感重視」評価の高まり
・働き盛りゆえに“他者からどう見られているか”を意識する時期
このような背景が、40代男性の“におい意識の高さ”に影響していたと考えられます。
【まとめ】40代男性のにおい意識は、時代を先取りしていた
2010年時点での調査にもかかわらず、現代にも通じる高いエチケット意識が示されたこのデータ。
40代男性はすでに、体臭や口臭が人間関係に与える影響を敏感に察知し、自らケア行動に移していたことがわかります。
現在ではさらに多様なケア製品や情報が手に入る時代。においに敏感な40代男性は、今もなお市場の中心的な存在と言えるでしょう。
※本記事のデータは、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが2010年に実施した「中・高年男性の美容に対する意識・実態調査」に基づいています。
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