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うんこくさい口臭やドブ臭いニオイは胃が原因!?内臓由来のにおいを防ぐ口臭対策をご紹介!
ふと口臭が気になったとき、胃腸など内臓の調子が悪いと「体内のうんこくさい不快な臭いが逆流しているかも?」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
口臭は、男性女性問わず周りの人に影響を及ぼす切実な問題です。特にオーラルケアをしっかりしているのにうんこくさい口臭やドブ臭い口臭が続き、ニオイの原因や治し方が分からないまま自分の中で抱え込んでいる方が少なくありません。
また、これまではマスクの着用については屋内では『原則着用』とされていましたが、『個人の判断が基本』となりました。口臭で悩んでいる人にとっては一大事ですよね。
口臭が発生する原因というのは胃腸などの内臓に由来するものも含めて実にさまざまで、間違ったケアをすると口臭が悪化してしまうこともあります。そこで、口臭の原因に合わせた口臭対策をすることが大切なのです。
この記事では「口臭と胃腸や内臓の関係」や「口臭対策のポイント」についてご紹介。マスクを外しても口の臭いを気にせず会話できるよう、口臭改善と予防に役立ててくださいね。
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●この記事を書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
目次
胃腸や内臓が悪いとうんこくさい口臭がするって本当?
胃腸など内臓の調子が悪いと口臭がするというのは、結論からいうと「半分正解で半分誤解」です。
胃と口のあいだには噴門(ふんもん)とよばれる弁があって、いつもは括約筋の力でしっかり閉じられています。 そのため、ゲップをしない限り胃の臭いが口に直接あがってくることはありません。しかし、胃腸のトラブルが原因で別のルートから口臭が発生するケースがあります。それが「肺」です。
胃腸がトラブルを起こすと食べたものが消化不良のため体内に長くとどまることになり、やがて腸で異常発酵しはじめます。異常発酵の過程でうまれた悪臭物質が腸で吸収されて血流に溶け込み、肺から息として外に出ていくため口臭になるのです。
この口臭にはインドールやスカトールといった大便臭の主成分が含まれるため、うんこのような臭いがすることがあります。
ただ、口臭の原因は「口の中」であることが多いため、内臓の不調とあわせて口の中の原因も探っていきましょう。※1
口からうんこの臭いがする人必見! 爽やか吐息に変化を起こす改善法を教えます。>> 詳しく読む
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の治療・予防」
口臭の原因は「口の中」「内臓のトラブル」「それ以外」の3通り
口臭の原因は、大きく分けると「口の中」「内臓のトラブル」「それ以外」の3つに分類されます。
先ほどもお伝えした通り、ほとんどの口臭は「口の中」に原因がありますが、「口の中」といっても原因は様々です。
口の中が原因の口臭
空腹時や起床時の口臭
生理的口臭と呼ばれるもので誰にでもある自然な口臭です。空腹時や就寝中は唾液の量が減るため口の中で細菌が増え、口臭の原因になります。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い
ドライマウス
ドライマウスは唾液の分泌量が減って、口の中が乾燥した状態を指します。唾液には浄化作用があるため、唾液が減り口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、その結果として口臭が発生します。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い・卵が腐ったような臭い
食事による口臭
ネギやにんにくなど、強い臭いを放つ食材を食べると口臭がきつくなることがあります。
臭いの特徴:食べものそのものの臭い
舌苔(ぜったい)
舌苔(ぜったい)とは舌の表面に付着する白いコケ状の汚れです。食べカスや口の中の粘膜などが堆積してできたもので、細菌がその中に含まれるタンパク質を分解することで口臭が発生します。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い・卵が腐ったような臭い
膿栓(臭い玉)
膿栓とはノドの左右にある扁桃のデコボコ部分にたまった白い塊です。細菌やウイルスと戦った細胞の残滓(ざんし)や食べカスなどが混ざってできたもので、潰れると非常に強い臭いを放つことから口臭の原因になることがあります。
臭いの特徴:ドブのような臭い
虫歯
虫歯が進行すると細菌が生成する酸で歯のエナメル質が溶かされて小さな穴があきます。この穴の中に詰まった食べカスは歯みがきでは落としづらく、細菌が食べカスに含まれるタンパク質を分解するため、腐敗臭のような口臭がするようになります。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い・卵が腐ったような臭い
歯垢・歯石
歯垢の正体は、歯周病や虫歯の原因となる細菌の塊です。歯垢に含まれる細菌が臭いの強いガスを作り出して口臭の原因となります。
歯石とは歯垢が唾液に含まれるカルシウムと混じり石灰化したもので歯の表面に付着します。歯石は表面がデコボコしていて細かな穴があるため、細菌はその細かな穴を足場にして繁殖し、強い口臭を発生させます。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い
歯周病
歯周病は、歯ぐきの赤みや腫れ、出血、口臭といった症状が起こり、最終的には歯を支える骨が溶けてしまう病気です。歯周病菌が食べカスに含まれるタンパク質などを分解する過程で、口臭の原因になるガスが生み出されます。歯周病は口臭の原因の中でもっとも大きな割合を占めるといわれています。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い
内臓のトラブルによるうんこくさい口臭
オーラルケアをしっかりしているのに、息が臭い、ニオイが強い、うんこくさい口臭が減らない方は肝臓や胃腸などの内臓系に原因がある場合も。
内臓トラブルによるうんこくさい口臭は内側から対策がベスト! >>今すぐ実践
肝機能の低下
肝臓には体内の有害物質を解毒する働きがあります。食べ物に含まれるタンパク質の消化過程でも有害物質であるアンモニアが作られ、肝臓が無毒化した後に尿と一緒に体外に排泄されます。しかし肝機能が低下し、体内の毒素を分解できなくなると、血液中に分解されなかったアンモニアが増え全身を巡り、口臭も尿のようなツンとした臭いを発することがあります。
臭いの特徴:尿のような臭い
胃腸など内臓の不調
私たちが食事として身体に取り入れた食物は、胃や小腸で消化分解され、栄養素として体内に吸収されます。大腸を進むにしたがって水分が吸収されますが、その過程で食物のカスが細菌により分解され、腸内腐敗産物が生成されます。
腐敗産物は、アンモニア・インドール・スカトール・メチルメルカプタン・硫化水素など揮発性の物質です。これらの腐敗産物が腸管から吸収されて血液中に入り、呼気として口から臭いが排出されます。
胃腸など消化器の働きが低下すると、腐敗産物の原因である食物のカスが消化できず内臓に長くとどまることになり、多くの腐敗産物が発生して強い口臭になってしまうのです。
インドールやスカトールが多く発生した場合うんこくさい口臭になり、口臭だけではなく便臭も強くなる傾向があります。
メチルメルカプタンや硫化水素が多く発生するとドブ臭い口臭になります。これらの物質は特定悪臭物質リストにも記載されているほど強烈な臭いです。
臭いの特徴:うんこくさい臭い、ドブ臭いにおい、生ゴミのような臭い、アンモニア臭
それ以外の口臭
口の中にも内臓にも原因が見つからない場合は、その他に原因がある可能性があります。
ストレス
ストレスを感じると口臭が発生しやすくなります。口の中の細菌を洗い流す唾液の量が減少するからです。リラックス時と比べて、ストレスにより唾液の量が3割ほど減少すると言われています。
ダイエット臭
最近では食事制限によるダイエットが原因の「ダイエット口臭」が注目されています。過度な食事制限によりエネルギー不足になった体が「ケトン体」と呼ばれる物質を発生させ、このケトン体が果物が発酵したような臭いをしているため口臭につながります。
臭いの特徴:甘酸っぱい臭い
自臭症(口臭恐怖症)
自臭症とは口臭恐怖症とも呼ばれ、実際は口臭がしないにもかかわらず、自分には「口臭がある」と強く思い込んでしまう心因性の病気です。繊細な人や几帳面で気づかいのできる人がかかりやすいといわれています。
副鼻腔炎(ちくのう症)
副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔と呼ばれる空洞が炎症して膿がたまる病気です。蓄積した膿による悪臭が鼻から口を通って口臭になるケースと、鼻づまりによる口呼吸が原因で口臭になるケースがあります。口を閉じていても臭うのが特徴です。
臭いの特徴:魚や野菜が腐ったような生臭い臭い
胃がん
うんちの臭いがする口臭の原因のひとつに「がん」の可能性があることをご存じでしょうか?
胃がんになると、がん細胞の壊死によってニオイが発生すると言われています。この壊疽(えそ)臭が血液に溶け込み、肺を通って口からニオイが発生するのです。
臭いの特徴:うんちの臭い、ドブ臭いニオイ
以上が「原因が口の中にある口臭」「原因が内臓のトラブルにある口臭」「それ以外の口臭」の主な原因です。心当たりのある症状はありましたか?次はそれぞれ原因別の対策をご紹介します。
口臭対策① 「口の中が原因の口臭」
口の中に原因がある場合の口臭対策は、歯科医院での治療と正しい口腔ケアです。
歯科医院で治療を受ける
歯周病や虫歯、ドライマウスに関しては歯医者さんで治療を受けることが最も有効な対策です。歯周病や虫歯が自然治癒することはなく、進行することで口臭も強くなるので早めの受診・治療がおすすめです。
正しい歯磨き
1日2回、起床時と寝る前には歯を磨きましょう。歯磨き粉の量は小豆2粒程度。つけすぎると泡が立ちすぎて磨いた気になってしまうので注意です。
ブラッシングで歯と歯の間を磨くことは難しいため、デンタルフロスも併用して細菌が棲みづらい口腔環境を整えましょう。
特に子供の口臭は、本人のブラッシング不足による磨き残しが口臭の原因になります。必ず仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。
唾液の分泌を促す
ゆっくりと意識的によく噛んで食事をすることで唾液の分泌量が増加します。並行して唾液腺のマッサージもおすすめです。
また、花粉症の薬の中には唾液の分泌量を減少させるものがあります。最近では唾液の量が減らないタイプの薬もあるので、鼻炎薬を服用中の方はかかりつけの医師や薬剤師さんに相談されてはいかがでしょうか。
舌磨きをする
舌の表面を磨くことで舌苔を取り除くことができます。磨くといっても舌の表面はやわらかくてデリケートなので力の入れすぎは禁物です。歯みがきの3分の1程度の力を目安に舌用のブラシや軟毛の歯ブラシで、ゆっくりと奥から手前に掻き出すように磨きます。数日に一度のペースで行いましょう。
定期的にプロのメンテナンスを
自宅でのケアを徹底していても、少しずつ歯石は付着していきます。歯石をホームケアで取ることはできないので数ヶ月に一度は歯石除去と歯周病チェックのために歯科医院を受診しましょう。
被せ物などの劣化も口臭の原因になるため併せてチェックしてもらうと効果的です。
女性は特に注意
女性は男性と比べて口臭が発生しやすいという研究結果があります。思春期や月経時、妊娠出産のタイミングなど女性ホルモンの分泌が活発になる時期は歯周病にかかるリスクが増えるため、いつも以上に丁寧な口腔ケアを心がけてください。
口臭対策② 「内臓のトラブルによるうんこくさい口臭」
内臓の不調は、主に食生活などの生活習慣によるものが多いです。内臓をいたわる生活を心がけましょう。
胃腸など内臓の不調による口臭の対策
◎暴飲暴食を避ける
辛味の強い食品は胃の壁を傷つけるだけでなく腸の不調にもつながります。また、油っこいものも胃腸への負担が大きいため、胃腸の調子が悪いときはあっさりしたものや柔らかいものを食べるように心がけましょう。便の状態がいつもより柔らかかったり硬かったりするのは胃腸の調子が崩れているサインです。見逃さないようにしましょう。
◎腸内環境を整える
口臭対策において腸内環境を整えることはとても大切です。腸内細菌のバランスを善玉菌優勢にするため、発酵食品・食物繊維など、善玉菌が好む食品を意識的に摂るようにしましょう。また、揚げ物や肉類は悪玉菌が好む食材なので、できるだけ避けましょう。
■発酵食品
ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、乳酸菌飲料、納豆など。
■食物繊維
ひじき、わかめ、ごぼう、セロリ、アスパラガス、しいたけなど。
肝機能の低下による口臭の対策
肝機能のケアは胃腸のケアと基本的には同じになります。規則正しい食生活、ストレスのない生活を心がけましょう。肝機能の低下は自覚症状に乏しく、風邪や疲労などと区別がつかないことが多いといわれています。体調不良が長期化しているときは、医療機関に診てもらうようにしてください。
口臭対策③「それ以外の口臭」
それ以外の口臭も原因に応じた対策を行い、体の不調が考えられる場合は医師に相談することをおすすめします。
ストレスを避ける
ストレスによって自律神経のリズムが乱れると、胃腸の不調や口腔内細菌の増殖を抑える唾液の減少を引き起こします。できるだけストレスを溜めない生活を心がけ、休日は運動などで発散するようにしましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることや、深呼吸にもリラックス効果があります。
副鼻腔炎(ちくのう症)の対策
目の奥がモヤモヤして重たい、ドロッとした緑色の鼻水が出るなどの症状がある場合は、副鼻腔炎の疑いがあります。副鼻腔炎によって口臭が発生するケースはさほど多くはありませんが、見落としがちなので要注意です。慢性化するケースが多いので、気になる人は耳鼻咽喉科でしっかりと診てもらいましょう。
ダイエット臭の対策
ダイエット臭は糖質制限などの食事制限をメインにしたダイエットが原因で起こります。食事制限だけに頼らず、ジョギングやウォーキングなど有酸素運動を取り入れたダイエット法も併せて行いましょう。
自臭症(口臭恐怖症)の対策
自臭症(口臭恐怖症)の場合は、口臭治療よりも心理的なケアを優先して行います。
胃がんからの対策
胃がんは初期段階では自覚症状がありません。口臭の原因が胃がんでうんちの臭いがする頃には、がんが進行していることが多いです。
2~3年に1回は胃の内視鏡検査(胃カメラ)を必ず受けるようにしましょう。
胃腸など内臓の不調には思わぬ病気が隠れていることも…
口臭の原因と対策のポイントについてお届けしてきましたがいかがでしたでしょうか。「もしかして息が臭い?」「わたしの口が臭い?」と思うと、仕事に集中することもできませんし、会話も楽しめませんよね。
胃腸などの内臓が原因の口臭には、稀ですが胃がんのほかにも慢性胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などの疾患が隠れていることがあります。
便の状態がおかしいなど、いつもと様子が違う場合は、そのまま放置せずに病院で医師の診断を受けることも大切です。
胃が原因の口臭Q&A 口臭対策はこれでバッチリ!
口臭の原因が胃ではないかとお悩みの方向けに、よくあるご質問と回答をまとめました。うんちの臭いがする口臭の治し方の参考にしてみて下さいね。
- 1.口が臭いと気付いたとき、まず何をすればいいですか?
- 口臭の原因は口の中にある場合が多いので、正しい口腔ケアを行うことが重要です。
まずは、寝る前と起床時に丁寧な歯磨きをしましょう。特に寝ている間はニオイの元である細菌が増殖しやすくなっています。歯間ブラシやフロスを使って、細菌のエサとなる食べ物のカスを口の中に残さないようキレイに取り除きましょう。 - 2.口臭対策において有効な胃のケアを教えてください。
- 胃腸の負担が増えると、食物のカスが消化できず内臓に停滞し、多くの腐敗産物が発生して強い口臭になります。
胃腸での消化吸収を良くするために、食材をできるだけ細かく刻み、よく噛むようにしましょう。油ものや味付けの濃い食事はなるべく避けます。夕食は消化によいものを少量とるようにすると、翌朝の胃の不快感を防いで口臭を抑えることができます。 - 3.うんこくさい口臭やドブ臭い口臭が続く場合はどうすればいいですか?
- 腸内の悪玉菌が多いと、腐敗臭のするガスが大量に発生する原因となります。このガスが血液を通じて肺に達し、酷い口臭を招くのです。発酵食品や食物繊維を意識的に摂って、腸内細菌のバランスを善玉菌優勢にしましょう。
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