男性の加齢臭の原因と対策を解説 | どんな匂い?何歳から始まる?

40代から徐々に気になってくるのが加齢臭。年齢を重ねれば誰にでも起こる体臭の変化ではあるものの、強烈な加齢臭がする人もいれば、一方でほとんど臭わない人もいます。

本記事では、加齢臭が発生する原因や、男性の加齢臭が強くなる理由、匂いを防ぐための生活習慣・洗い方・衣類ケアまで、詳しく解説します。

  • 代表取締役 横尾一浩
  • ●この記事を書いた人●

    グリーンハウス株式会社

    代表取締役 横尾一浩

    15年以上に亘り、医師や専門家の方々と意見を交わしながら「臭い」を研究し、数多くの臭い対策サプリをつくってきました。その経験の中で得た「体臭」や「加齢臭」に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。


    執筆論文
    シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響

  1. 目次

    1. 男性の加齢臭はどんな匂い?
    2. 加齢臭の原因物質「ノネナール」とは?
    3. 男性の加齢臭は何歳から始まる?30代でも発生する?
    4. 男性の加齢臭が強くなる理由は?カギは「皮脂の量」
    5. 加齢臭が発生しやすい場所は?ノネナールの発生源
    6. 男性の加齢臭対策 | 加齢臭を消す方法おすすめ6選
    7. 男性の加齢臭まとめ | ニオイケアは習慣の積み重ね

男性の加齢臭はどんな匂い?

加齢臭がどんな匂いかを例える際に、よく言われるのが「古いロウソク」「古本」「ブルーチーズ」「枯れ草」「古い畳」といった表現です。
「ツンとした臭い」というよりも、「モワッとした臭い」というイメージが近いかもしれません。

加齢臭の臭いの特徴

加齢臭特有のニオイの主な原因は、皮脂が空気に触れて酸化したときに生じる「ノネナール」という物質です。

加齢臭の原因物質「ノネナール」とは?

「ノネナール」は、1999年に化粧品メーカーの『資生堂』が発見し、命名した物質です。
ノネナールは、ある日突然発生するわけではありません。私たちの体の中で起きる「皮脂の変化」と「物質の結合」という過程を経て、生まれます。

1. 皮脂の「質」が変化する

若い世代の皮脂と、40代以降の皮脂では、その中身(脂肪酸の構成)が異なります。
加齢に伴い、皮脂中に「パルミトレイン酸」という脂肪酸が増加し、若い頃よりも酸化しやすい状態になることがわかっています。

パルミトレイン酸は非常に酸化しやすく、空気・紫外線・摩擦といった日常的な刺激によって、あっという間に酸化反応を起こします。
これが、加齢臭の原材料となるのです。

2. 体内の「サビ」と出会う

時を同じくして、体内では加齢とともに「過酸化脂質(いわゆる体のサビ)」が増加します。
本来、体にはこうした脂質の酸化を抑える力が備わっていますが、年齢とともにその防御機能が低下していきます。

すると、皮脂中の不飽和脂肪酸が、空気中の酸素や紫外線などの影響を受けて酸化しやすくなります。

3. 分解されて「ノネナール」が誕生する

酸化によってパルミトレイン酸が分解されると、その過程で最終的に生成されるのが「2-ノネナール」です。
ノネナールは水に溶けにくく、衣類などの繊維に強く吸着するという特徴があります。

そのため、水や通常のシャワーだけでは、油膜のように肌に張り付いたノネナールを洗い流すことができません。
また、皮脂汚れと混ざり合うことで、シャツの繊維などの奥深くまで浸透します。一度入り込むと、通常の洗濯洗剤だけでは分解しきれず、時間が経つほどに蓄積してニオイが強くなるという、厄介な性質を持っています。

男性の加齢臭は何歳から始まる?30代でも発生する?

ノネナールの検出量は40代から増え始め、50代で急増する傾向にあります。そのため、50代以降になると加齢臭が強くなる人が多いのです。

50代になると加齢臭が本格化するのはなぜ?

50代になると、皮脂そのものだけでなく、

  • ・抗酸化力の低下
  • ・代謝スピードの減少
  • ・皮膚のターンオーバーの遅れ

という変化が起きやすくなります。
「50代になって臭いが取れなくなった」と感じるのは、こういった要因が絡み合い、“ニオイが定着しやすくなった”結果だと考えられるでしょう。

加齢臭を消すために内側へアプローチ!ニオイの原因をケアする加齢臭対策とは? >>詳しく読む

年齢と皮膚表面脂質中のノネナール量の関係

30代は「加齢臭」よりも「ミドル脂臭」の可能性

30代の男性の中にも、「体臭の変化を感じ始めた」という人がいるかもしれません。
加齢臭と混同しやすいのが「ミドル脂臭」です。ミドル脂臭は、使い古した油のような臭いが特徴です。

ミドル脂臭の原因成分は、「ジアセチル」という物質です。ジアセチルは、汗に含まれる乳酸が皮膚表面の常在菌(ブドウ球菌)に代謝されることで発生します。

まだ30代前半の男性である場合、加齢臭よりもミドル脂臭の可能性が高いかもしれません。

男性の加齢臭が強くなる理由は?カギは「皮脂の量」

男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多く、その差は約1.4倍とも言われています。また、女性の場合は成人をピークに加齢にともなって皮脂量が減っていくのに対して、男性は60代まで皮脂量はほとんど減りません。

加齢臭のもとであるノネナールは皮脂量が深く関係しているため、男性は加齢臭が発生しやすくなるのです。

頭部皮脂量の男女差

発汗量も男性のほうが多い

男性は女性に比べて低い温度で汗をかきはじめることが分かっています。また、気温が高くなればなるほど男女の発汗量の差はますます大きくなる傾向にあります。

汗そのものは臭いがほとんどないものの、汗によって湿った肌が加齢臭を発生させる原因になります。

加齢臭が発生しやすい場所は?ノネナールの発生源

加齢臭の元となるノネナールは、全身から均一に出るわけではなく、「皮脂腺が密集している場所」「皮脂が溜まりやすい場所」に集中して発生します。

加齢臭が発生しやすい体の部位

1. 枕のニオイの主犯格「頭頂部と髪の生え際」

体の中で最も皮脂腺が多いのは、実は「頭」です。特に頭頂部から生え際にかけては、たくさんの皮脂が分泌されます。

日中、髪の毛に覆われて蒸れた頭皮では、分泌された皮脂が急速に酸化し、ノネナールへと変化します。朝起きた時の枕のニオイが気になる場合は、このエリアの酸化が主な原因です。

2. 洗い残しで加齢臭が悪化「耳の裏と首の後ろ」

耳の裏から首の後ろにかけては皮脂の分泌が盛んですが、鏡で見えにくいため、日々の入浴で洗い残しが非常に多い場所でもあります。

特に耳の後ろは、耳の形状によって空気が滞留しやすく、酸化した皮脂が常在菌と混ざり合って、凝縮されたような独特のニオイを放ちます。

3. 面積が広く蓄積しやすい「背中と胸元」

背中の中心(肩甲骨の間)や胸元も、非常に多くの皮脂腺が存在します。ここは衣類と密着しているため、発生したノネナールが肌着の繊維に吸着し、体温で温められることで周囲に拡散しやすくなります。

「外出して時間が経つとニオイが強くなる」という方は、衣服に蓄積したこれらの部位のニオイが原因かもしれません。

4. 意外な盲点「お腹(へそ周り)とワキ」

ワキのニオイと言えば、汗臭(アンモニアなど)のイメージが強いかもしれません。しかし、40代以降は加齢臭も混ざり合い、より複雑なニオイへと変化します。 また、お腹周り、特にへそ周辺も皮脂が溜まりやすいスポットです。

座り仕事が多い男性は、お腹周りの通気が悪くなりやすく、酸化が進みやすい環境にあるため注意が必要です。

男性の加齢臭対策 | 加齢臭を消す方法おすすめ6選

加齢臭を抑えるために最も大切なのは、表面の汚れを落とす「外側からのケア」と、体質を整える「内側からのケア」を同時並行で行うことです。

忙しい毎日の中でもすぐに取り入れられ、かつ効果を実感しやすい具体的な対策をご紹介します。

① 身体の清潔を保つ|「落とし方」と「タイミング」がポイント

加齢臭は、皮脂が酸化して発生する「ノネナール」が原因です。この原因物質を肌に留めないことが、最も即効性のある対策になります。

出勤前の「朝シャワー」が勝負を分ける

人は寝ている間にコップ1杯分以上の汗をかき、皮脂を分泌します。夜の間に酸化した皮脂を朝に洗い流すだけで、日中のニオイの発生を大幅に抑えることができます。

湯船に浸かって毛穴を開く

シャワーだけで済ませず、週に数回でも40度前後のお湯に浸かってください。毛穴の奥に詰まった「こびりつき皮脂」が浮き出し、ニオイの元を根こそぎ洗い流せます。

日中の「こまめな拭き取り」

ノネナールは発生してから時間が経つほど衣類に吸着し、落ちにくくなります。皮脂汚れに対応した汗拭きシートや、清潔なタオルでこまめにケアする習慣をつけましょう。

男性の加齢臭対策に体を清潔に保つのが有効

② 衣類の洗濯を見直す|「蓄積臭」を徹底リセット

意外と盲点なのが、衣類に染み込んだ「蓄積臭」です。肌を清潔にしても、服が臭っていては意味がありません。

「脱いだらすぐ」が鉄則

放置された洗濯物は菌の温床になり、加齢臭の成分が繊維の奥深くへと入り込みます。脱いだらすぐに洗う、あるいは予洗いをするのが理想です。

40℃〜50℃の「ぬるま湯」と「酸素系漂白剤」

ノネナールは脂溶性(油に溶ける性質)のため、冷たい水では落ちにくいのが特徴です。お湯に酸素系漂白剤を溶かした「つけ置き洗い」が、ニオイを軽減しやすくする方法のひとつと考えられています。

③ 食生活の改善|皮脂の“質”を変える抗酸化アプローチ

私たちの皮脂は、日々の食事から作られます。皮脂そのものを「酸化しにくい性質」に変えることが、根本的な解決に繋がります。

「酸化しやすい脂」を避ける

揚げ物、スナック菓子、加工肉(ハムやソーセージ)に多い脂質は、体内でノネナールの強力な原料となります。これらを控えるだけでも、皮脂のベタつきやニオイの強さは変わります。

抗酸化の“盾”を味方につける

皮脂が酸化するのを防ぐ「抗酸化物質」を積極的に摂取しましょう。

  • ◆ビタミンE : 「若返りのビタミン」とも呼ばれます
    ナッツ、アボカド、かぼちゃ
  • ◆ビタミンC : ビタミンEの働きを助けます
    ブロッコリー、柑橘類
  • ◆ポリフェノール : 酸化ストレスを軽減します
    緑茶、カカオ、ブルーベリー
  • ◆オメガ3系脂肪酸 : 良質な脂が皮脂の質を整えます
    青魚

④ 睡眠とストレスケア|酸化の暴走を食い止める

睡眠不足とストレスは、加齢臭を加速させる「見えないスイッチ」です。

睡眠は「抗酸化のメンテナンス時間」

睡眠中は、体の修復や抗酸化システムが働きやすい状態になると考えられています。「寝不足だと体臭が強くなる」のは気のせいではなく、抗酸化酵素の修復が追いついていないサインなのです。

ストレスが招く「量と質」の悪化

強いストレスを感じると交感神経が刺激され、皮脂腺が活性化して皮脂の分泌量が増えます。さらに、ストレスホルモンは脂質の酸化を促進するため、皮脂の「量」と「質」の両面を悪化させてしまいます。

⑤ 水分補給と有酸素運動|「老廃物を溜めない」循環を作る

スムーズな代謝こそが、クリーンな体への近道です。

水分で「薄めて流す」

水分が不足すると代謝が滞り、皮脂や汗の成分が濃縮されてニオイが強まります。1日1.5L〜2Lを目安にこまめに水分を摂ることで、老廃物のスムーズな排出を促しましょう。

有酸素運動で「いい汗」をかく

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血行を促進し、汗腺を鍛えます。鈍った汗腺を動かすことで、ベタベタしたニオイの強い汗から、水のようにサラサラとしたニオイにくい汗へと変わっていきます。

有酸素運動をするとサラサラした臭いが出にくい汗をかけるようになる

⑥ 内側からの新習慣|シャンピニオンエキスの有用性

食生活や運動を完璧にこなすのは、忙しい日々を送る中ではなかなか難しいもの。そこで注目されているのが、マッシュルームから抽出される天然成分「シャンピニオンエキス」です。

どれほど外側から加齢臭ケアを行っても、体の中で発生する不要なニオイの元(アンモニアなど)が血液を通じて皮脂に混ざれば、加齢臭は再び強くなってしまいます。

シャンピニオンエキスは、この体内環境の乱れを内側から整えることで、ニオイの原因にアプローチ。体臭ケアを目的としたサプリメントや食品にも配合されています。

加齢臭対策に効果が期待できるシャンピニオンエキスとは

外側からの「洗浄」と、内側からの「シャンピニオンエキス」。この両面からの対策こそが、加齢臭に悩まされない毎日をもたらすカギとなるでしょう。

男性の加齢臭まとめ | ニオイケアは習慣の積み重ね

加齢臭対策に「これさえやれば一瞬で解決する」という魔法はありません。しかし、正しい洗浄、酸化を防ぐ食事、そして体内環境を整える有用成分の活用というステップを踏むことで、加齢臭はケアできます。

まずは今日できることから一つ、始めてみませんか。その一歩が、加齢臭を気にしない毎日へとつながるでしょう。

内側を整える加齢臭対策!ニオイの原因へアプローチする方法とは? >>詳しく見る

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