マスクをしていても口臭は相手に伝わる?マスク越しに漏れる口臭を防ぐコツ
「マスクをしているから口臭はバレない」と思っていませんか?実は、マスクをしていても口臭は周囲に伝わっている可能性があります。
この記事では、マスク越しでも口臭が伝わる理由と、今すぐできる即効対策、そして意外と見落としがちな「体内からの根本解決策」について、解説します。

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●この記事を書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
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目次
結論:マスクをしていても口臭は相手に伝わる
残念ながら、マスクだけで口臭を完全に防ぐことはできません。その主な理由として挙げられるのが、次の2点です。
① 臭いの粒子はフィルターよりも小さい
一般的な不織布マスクは、花粉(約30μm)やウイルス飛沫(約0.1〜3μm)を防ぐように設計されています。
しかし、口臭の元となる「揮発性硫黄化合物」などの臭い分子は、ウイルスよりもさらに圧倒的に小さいため、フィルターの隙間を通り抜けてしまいます。
② 物理的な「隙間」から漏れる
鼻の周りや頬、顎の部分など、マスクと顔の隙間からは常に呼気が漏れています。
会話をすればその勢いで臭い物質は外へ押し出され、相手の鼻腔へと届いてしまうのです。
マスク生活で「口臭が強くなる」3つの落とし穴
マスクをすることで、以前よりも口臭が悪化しているケースも少なくありません。
① 「マスク口呼吸」によるドライマウス
マスク内が蒸れると、無意識に「口呼吸」になりがちです。口呼吸は口内を乾燥させ、天然の洗浄液である唾液を減少させます。
その結果、細菌が爆発的に増殖し、強烈な臭いを発するようになります。
② 舌苔(ぜったい)の蓄積
唾液の分泌が減ると、舌の表面に白いカス(舌苔)が溜まりやすくなります。これは細菌の温床であり、マスク越しでも伝わる「卵が腐ったような臭い」の直接的な原因になります。
③ マスク自体の汚れ・細菌増殖
長時間同じマスクをつけていると、付着した唾液や皮脂が酸化し、マスクそのものが悪臭を放ちます。
「自分の口が臭いのか、マスクが臭いのかわからない」という状態は、衛生面でも注意が必要です。
口臭が伝わらないマスク選びのポイント
マスク越しの口臭漏れを防ぐためには、“そんなマスクを選ぶか”も大切なポイント。口臭を相手に伝えないマスクを選ぶときに重視したいのが、以下の3点です。
1. 顔にピッタリのサイズを使う
どんなに高性能なマスクでも、顔との間に隙間があれば、そこから口臭は100%漏れてしまいます。
- ◆マスクサイズ・形状の選び方
- 1. サイズの目安
親指と人差し指でL字を作り、耳の付け根から鼻の付け根までの長さを測ります。12〜14.5cmなら普通サイズ、それ以下なら小さめサイズが適切です。 - 2. 形状の選択
隙間ができにくい「立体型(ダイヤモンド型)」は、口元の空間を保ちつつ密着度が高く、呼気が漏れにくいためおすすめです。
2. マスクの「ろ過率」を確認する
最近では色々なタイプのマスクが手に入りますが、ウレタンマスクと不織布マスクなら、ろ過性能の高い不織布タイプを選びましょう。
また、不織布マスクならどれも同じに見えるかもしれませんが、実は不織布マスクの中でも性能に大きな違いがあります。
マスクの性能を左右するのは「ろ過率」です。ろ過率とはマスクのフィルターでキャッチできる粒子の大きさを示す指標で、マスクのパッケージや箱の裏などに記載されています。
◆PFE(微粒子ろ過効率)
PFEは、0.1μm前後の微粒子をどの程度捕集できるかを評価する指標です。
口臭の原因となる硫化水素などのガス分子そのものはマスクでは防げませんが、呼気中に含まれる水分や飛沫に付着した臭い成分の拡散を抑える一助として、フィルター密度の高いマスクを選ぶことには一定の意味があります。
そのため、PFEが高いとされる不織布マスクは、物理的な息漏れ対策の観点では一つの目安になります。
◆BFE・VFE
BFE・VFEは、それぞれ細菌・ウイルスに対するろ過効率を評価する指標です。
これらの数値が明記されているマスクは、フィルター性能が一定の試験基準で評価されていることを示す目安となります。
一方で、未表記の製品が必ずしも性能が低いとは限りませんが、性能の判断材料が少ないため、選択時には注意が必要です。
一般的には、三層構造の不織布マスクはフィルター構造が安定しており、飛沫の拡散を抑えるという点で安心材料の一つになります。
3. よく分からないという場合は「PM2.5対応」のものを選ぶ
専門的な数値が分かりにくい場合は、「PM2.5対応」の表記を基準にしてください。PM2.5は非常に微細な粒子(2.5μm以下)を指します。
これに対応しているマスクは、フィルターが非常に高密度に作られているため、一般的な「花粉用」マスクに比べて、物理的な「息漏れ」を抑制する抵抗力が格段に高くなります。
マスクからの口臭漏れを防ぐ3つのコツ
マスク越しに口臭が伝わるのを防ぐ対策として、以下の3点を徹底しましょう。
1. 「あいうべ体操」で鼻呼吸を習慣化
口を大きく「あ・い・う・べー」と動かす体操で口周りの筋肉を鍛え、唾液量を増やしましょう。
- あいうべ体操のやり方
- (1)「あー」と口を大きく開く
- (2)「いー」と口を大きく横に広げる
- (3)「うー」と口を強く前に突き出す
- (4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
- ※(1)〜(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます
2. 不織布マスクの「密着度」を高める
ノーズフィッターを鼻の形に正確に合わせ、隙間をなくします。ウレタン素材よりも、密度が高い不織布の方が防臭効果は高いです。
3. ガムを噛む
ガムを噛むという行為も唾液の分泌を促してくれます。砂糖や果糖は口内細菌のエサになってしまうのでキシリトールタイプのものを選びましょう。
4. こまめな水分補給
マスクをしていると喉の渇きを感じにくくなります。意識的に水分を補給し、口の中の潤いを保ちましょう。おすすめはミネラルウォーターか緑茶です。
カフェイン入りのコーヒーや紅茶は利尿作用があり体内の水分を減らしてしまうので避けましょう。
なぜ対策しても臭う?見落とされがちな「体内原因」
「歯も磨いたし、マスクも密着させている。でもまだ臭う…」。その場合、原因は口の中ではなく「体内(お腹)」にあるかもしれません。
実は、いくらマスクを二重にしても防げない臭いがあります。
それは、腸内環境の乱れによって発生した悪臭成分が、血液に乗って肺に運ばれ、呼気として排出される「体内由来の口臭」です。
・ドブのような臭い
・生ゴミのような発酵臭
・便のような臭い
これらに心当たりがある場合、マウスウォッシュやマスクの工夫だけでは解決しません。なぜなら、臭いの発生源が「体の中」にあるからです。
口からドブ・うんちの臭いがする原因は胃?内臓からくる口臭の治し方 >>詳しく読む
根本から口臭を改善・防ぐ方法とは?
マスク越しに口臭が伝わる不安をゼロにするには、口先のケアだけでなく、内側からのクレンジングが必要です。
例えば、マッシュルーム由来の「シャンピニオンエキス」や、善玉菌の代表格である「ビフィズス菌」、ビフィズス菌などのエサとなる「オリゴ糖」の摂取は、腸内環境を整えることで内側から口臭へアプローチします。
「話している最中、ずっと口の臭いを気にして会話に集中できない」「マスクを外す瞬間も自信を持ちたい」という方は、内側からのアプローチを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ | マスクは「隠すもの」ではなく「安心」のために
マスクは、口臭を完全に防ぐ道具ではありません。しかし、正しいケアと「内側からの対策」を組み合わせることで、相手に不快感を与えるリスクは劇的に下げられます。
正しい知識と口臭の根本への対策で、マスク生活をもっと快適に過ごしましょう。
マスク生活のエチケット対策に。体内から立ちのぼる臭いへ直接アプローチするケアとは?≫詳しく見る
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