口臭対談「口臭の悩み、行き着く先はどこ?」

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新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行し、社会活動が活発になってきました。人と会う機会も増え、口臭が気になる人も増えているのではないでしょうか。

グリ-ンハウスのシャンピニオンエキス含有食品「楽臭生活」は、ニオイケアに重点を置いた健康食品です。このたび、シャンピニオンエキス含有食品が、「口臭(呼気臭)の悩み」を軽減するという研究成果が得られたのでご報告します。

論文発表した横尾社長と、監修にあたった歯科医師の樋口先生に、今回の検証を振り返っていただきました。

  • グリーンハウス株式会社 代表取締役 横尾 一浩
  • 論文責任筆者
    グリーンハウス株式会社 代表取締役

    横尾 一浩

    ■PROFILE■
    グリ-ンハウス株式会社 代表取締役社長。
    人々の「健康寿命の延伸」のため、健康食品の開発・販売、および地域社会への貢献を目的に事業を推進。青汁・サプリメントなどの健康食品の通信販売、九州産フルーツや食品にこだわった産直通販、化粧品通販を展開中。

    執筆論文
    シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響

  • ひぐち歯科クリニック 理事長 樋口 均也
  • 歯科技師
    医療法人慶生会 ひぐち歯科クリニック 理事長
    日本口臭学会 口臭指導医

    樋口 均也

    ■PROFILE■
    大阪府茨木市のひぐち歯科クリニック院長。
    大阪大学歯学博士。口臭治療のスペシャリストとして約30年間口腔診療に従事。テレビ・新聞・雑誌等多くのメディアに出演・解説・執筆 の経験を持つ。日本口臭学会 口臭指導医・厚生労働省 臨床研修指導医・ドライマウス研究会認定医・日本中医学会中医学認定医・インターネット医科大学口腔内科教授。

    医療法人 慶生会 ひぐち歯科クリニック
    日本口臭学会

口臭をもたらす口腔内の原因について話を聞く

▲口臭をもたらす口腔内の原因について話を聞く。

シャンピニオンエキスを使ったニオイケアの健康食品「楽臭生活」の発売から19年が経ちました。今回論文発表に至った経緯を踏まえ、口臭の悩みの根本的な問題について教えてください。

横尾

シャンピニオンエキスは原料メーカーが多くの研究をしています。当社としても以前に臨床試験をしていますが、「機能性表示食品」の登録を目指すためにも、新たに口臭の悩みについて検証したいと思いました。

今回の研究成果の発表にあたり、口臭の専門家である樋口先生には、論文を監修いただきありがとうございました。

樋口

口臭には大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」があります。起床時や、緊張した時、空腹の時、月経の時など、誰にでもあり得る理由によって生じるのが「生理的口臭」です。

また、虫歯や歯周病、鼻やのど、気管支や肺、消化器系疾患など、何らかの病気に起因するのが「病的口臭」です。

しかし、客観的に判断できる臭いが発生していないにもかかわらず、自己の口臭を気にする「自己臭症」という深刻な悩みを抱える方もいます。

横尾

口臭で悩んでいる人は、増えているのでしょうか。口臭外来があるクリニックは珍しいと思いますが、どんな患者さんが来院されるのですか。

樋口

口臭で悩んでいるという人が増加しているという専門家の論調はありますが、実際に増減を調べた結果は見当たりません。

ただ、今は昔と違って、口臭ケアの商品や情報をたくさん知ることができます。いろいろなモノを試したうえでも、なお悩んでいる方が、インターネットで探して当院へ来られます。口臭は他人が指摘しづらいので、どなたかの紹介で来られる方はいません。ご家族にも黙ってお一人で、というケースもあります。

  • 患者さんにとって、悩みの変化は大事です。(樋口)

  • 樋口均也

横尾

確かに口臭が強い人に、口臭外来があるよ、とは言いにくいでしょうね。本当に口臭の悩みがデリケートだということですね。今回の検証は、健常者の「口臭の悩み」に重点を置きました。その点はどう評価されますか。

樋口

実の所、患者さんの治療では口臭の強弱を調べるのですが、かなり口臭に悩んでいる割には、ほとんど口臭がしない方が多いです。ご本人が気になって何とか努力して軽減したのかもしてませんが、努力すればするほど敏感に感じてしまい、悩みの迷路にはまり込んで来院されます。

口臭の強さの変化よりも、悩みの変化の方が患者さんにとっては大事なことなのかもしれません。

今回の検証にあたり、いくつかの試験を行いましたが、その中でも「慶大式自己臭症質問票」を主要アウトカム(最も重視する試験方法)をしているのは、なぜでしょうか。

樋口

「慶大式自己臭症質問票」は、口臭(呼気臭)に関する悩みを評価することができます。臭気が減少しても、自分ではそのように感じられずに口臭に悩み続ける患者さんが存在します。

臭気ではなく、口臭の悩みを測定した結果はとても興味深いものでした。滅多にない研究だと思いますが、口臭で悩む人の実感に近い検証だったと思います。

横尾

シャンピニオンエキス含有食品は、薬ではなく健康食品です。健常者を対象として、口臭の悩みがどうなるのかを調べる必要がありました。今回、健常な成人男女66人の方に被験者になってもらい、シャンピニオンエキス含有食品の8週間摂取により、口臭の悩みを改善することが確認できました。

私供にとってはとても励みになる成果でした。先生はこのようなサプリメントの利用をどう思われますか。

樋口

口臭は密かに悩んでいる人が多いです。悩んでいる方々にとっては、サプリメントでも何でも、試せるものがあるというのはありがたいことだと思います。

横尾

生きている以上、何かしらの口臭は誰にでもあります。気になるかどうかは人それぞれですが、口臭外来の患者さんたちを治療されてきて、樋口先生が一般の方に伝えたいことはございますか。

樋口

口臭の典型的な悩みは3点あります。

①口臭に悩んでいることを誰もわかってくれない。
②口臭が生じているのかどうかわからない。生じている場合、どの程度の口臭なのかわからない。
③どうすれば口臭が良くなるのか分からない。

このような悩みは自力で解決することは難しいです。思い切って口臭外来を受診してもらえたらと思います。

  • 科学的根拠が明らかな商品を届けたい。(横尾)

  • 横尾一浩

横尾

口臭を無臭にできるといいのですが。口臭の悩みはなくせるでしょうか。

樋口

「病的口臭」は、原因となる疾患を治療すれば改善します。「生理的口臭」は、口臭が生じる心身の状態を低下させることで、口臭を軽減させることは可能です。臭気は口臭ケアグッズの使用によって軽減させることはできますが、無臭にできるとは断言できませんね。

口臭の悩みは、原因や口臭の程度、発生パターンや対処法を知ることで軽減できますので、専門医に相談されるといいかと思います。

横尾

私共もこの研究を通じて、健康上の悩みに寄り添える、エビデンスがしっかりした商品を開発しなくてはと改めて思いました。シャンピニオンエキス含有食品の「機能性表示食品」を取得し、科学的根拠が明らかな、よりお客様に信頼いただける商品をお届けしたいと思います。

ひぐち歯科クリニックにて

▲ひぐち歯科クリニックにて。

お二人共、ありがとうございました。論文は「薬理と治療」VOL.51(2023年5月号)にて発表されています。

「薬理と治療」VOL.51(2023年5月号)

シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響の調査

本試験では、シャンピニオンエキス(CME)を含有した食品が、口臭(呼気臭)に伴う悩みを自覚している20歳以上の健常日本人男女の口臭(呼気臭)と、それに伴う悩みに及ぼす影響を検証。ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。

その結果、主要アウトカムに設定した摂取8週間後における慶大式自己臭症(口臭)質問票の総得点の実測値では、プラセボ食品を摂取した群と比べて、CME含有食品を摂取した群が明確に低値を示した。

したがってCME240mg/日の摂取は口臭(呼気臭)に伴う悩みを軽減させることが確認された。

口臭質問票の総得点

▲「慶大式自己臭症質問票」の総得点において、摂取前と8週間後を比較。CME群の得点は下がり、プラセボ群は上がった。当該質問票は得点が低いほど自己臭症の程度が低いので、CME群は口臭の悩みが低減したことが確認できる。

  • 口臭の自覚
  • 対人関係

▲質問項目のうち口臭の自覚に関すること、対人関係に関することを抜粋。いずれもCME群は、摂取前と比べて点数が下がった。

口腔内の揮発性硫黄化合物量

▲口腔内検査の一つ「口腔内の揮発性硫黄化合物量」は、CME群とプラセボ群いずれも減少しており、明確な差異はなかった。プラセボ効果など心理的なことがらが影響した可能性もある。

※適格基準を満たした成人男女66人をランダムに分け、シャンピニオンエキス含有食品(CME)またはプラセボを、1日1回3粒(240mg/日)を8週間摂取させた(有効性解析対象CME群32例、プラセボ群31例)。

※評価項目は、慶大式自己臭症(口臭)質問票を用いた口臭(呼気臭)に伴う悩みの調査、visual analogue scale(VAS)を用いた自身の臭いに関する自覚症状調査、Profile of Mood States 2nd Edition(POMS2日本語版)、揮発性硫黄化合物量、舌苔スコア、口腔内水分量、安静時唾液量であった。本試験では慶大式自己臭症(口臭)質問票の総合得点を主要アウトカムとして評価した。

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