臭い玉を取っても口臭がとれない理由|喉の奥の臭いを内側からケアする方法

「臭い玉を自分で取り除いたのに、まだ口臭が気になる」「何度取っても口臭が消えない」。そんな悩みを抱えていませんか?

実は、臭い玉を除去しても口臭が消えない場合、腸内環境の乱れや歯周病・舌苔など「複合的な原因」が関わっていることがほとんどです。

この記事では、臭い玉(膿栓)の正しい取り方・重曹やイソジンを使ったセルフケアから、「取っても消えない口臭」の根本原因と内側からの改善アプローチまでを詳しく解説します。

  1. 目次

    1. 臭い玉(膿栓)とは?喉の奥が臭い原因
    2. 臭い玉の原因|できる人とできない人の違いとは?
    3. 【見つけ方】臭い玉が見えない場所にあるケース
    4. 臭い玉の取り方|安全なセルフケア(重曹・イソジンも)
    5. 臭い玉を繰り返さないための予防習慣
    6. 臭い玉を取っても口臭がとれない3つの理由
    7. 内側からの口臭ケアで根本から改善する
    8. まとめ|「取る」から「体の内側を整える」へ
    9. 臭い玉に関するQ&A

臭い玉(膿栓)とは?喉の奥が臭い原因

口を大きく開けると、喉の左右にコブのような組織が見えます。これが「扁桃(へんとう)」です。

扁桃は、口や鼻から侵入してきた細菌を退治するリンパ組織で、表面には細菌をキャッチするための小さなくぼみ「陰窩(いんか)」が多数あります。

このくぼみの中に、細菌の死骸や剥がれ落ちた粘膜、食べかすが混ざり合い、溜まってできるのが「臭い玉(膿栓)」です。

喉の奥にある白い塊は膿栓という

臭い玉から「ドブのような臭い」がする理由

臭い玉を潰すと、強烈な悪臭を放ちます。これは、塊の中で細菌がタンパク質を分解し、「揮発性硫黄化合物(メチルメルカプタンなど)」を作り出すためです。

「喉の奥が臭い」「口を閉じているのに鼻から抜ける息が臭う」などの症状は、喉の奥に潜む臭い玉(膿栓)から発生した悪臭ガスによるものかもしれません。

  • ◆臭い玉に含まれる悪臭物質
  • ・硫化水素
    腐った卵に似た強い刺激臭を発する
  • ・メチルメルカプタン
    玉ねぎが腐ったようなニオイを発する
  • ・スカトール
    糞便臭を発する

臭い玉がない人の特徴・共通点

臭い玉ができにくい人には、以下の共通した特徴があります。

特徴 理由
鼻呼吸をしている 口呼吸による口腔乾燥を防げる
唾液の分泌量が多い 唾液の自浄作用で汚れが流れやすい
扁桃の形状が平坦 穴(陰窩)が少なく細菌が溜まりにくい
口腔内の細菌バランスが良い 嫌気性菌の増殖が抑えられている

逆に口呼吸・ドライマウス・扁桃炎を繰り返す・鼻炎がある人は、臭い玉ができやすい体質といえます。

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臭い玉の原因|できる人とできない人の違いとは?

「ちゃんと歯を磨いているのに臭い玉ができる」と悩む人がいる一方で、特に対策をしていないにも関わらず臭い玉ができない人もいます。
臭い玉ができやすい人とできない人の間には、どのような差があるのでしょうか?

1. 口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)

唾液には、細菌を洗い流す「自浄作用」があります。口の中が乾燥していると細菌が増殖するため、細菌の侵入を防ぐために扁桃が活発化。その結果、臭い玉ができやすくなります。

ドライマウスの原因として多いのが、口呼吸やストレスです。無意識のうちに口が開いている人や、ストレスがたまっている人は、注意しましょう。

2. 喉が炎症を起こしやすい(扁桃炎)

扁桃炎も臭い玉ができる原因の一つです。
風邪をひきやすい人や、喉が腫れやすい人は、扁桃の活動が活発なため、細菌の死骸(臭い玉の原料)が溜まりやすくなります。

扁桃炎が起こりやすいのは、身体の抵抗力が弱まっているとき。疲れているときや風邪をひくと喉が痛くなる、喉がイガイガしやすい人は要注意です。

扁桃炎になりやすい人は臭い玉がたまりやすい

3. 口腔内に汚れが付着している

歯垢・舌苔・食べかすが多いと、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。丁寧な口腔ケアで臭い玉の発生を抑えることができます。

4. 花粉症などの鼻炎がある(後鼻漏)

鼻炎によって起きる慢性的な後鼻漏(こうびろう)も、臭い玉ができやすくなる原因のひとつです。

後鼻漏は、鼻水が喉に垂れてくる状態。鼻水に含まれるタンパク質が、膿栓の核になることがあります。

また、鼻炎薬によっては、副作用で唾液の量が減る場合も。唾液の減少は、臭い玉ができる大きな要因です。

後鼻漏の人は臭い玉ができやすい

【見つけ方】臭い玉が見えない場所にあるケース

臭い玉は必ずしも目視できるとは限りません。喉の扁桃には複数の凹み(陰窩)があり、奥に潜んでいることが多いです。

見えないのに臭いと感じる場合のセルフチェック:

  • ・綿棒で扁桃の表面を軽く押してみる(白い塊が出れば臭い玉)
  • ・うがいをした後にドブ臭い塊が出る
  • ・朝起きたとき・あくびの直後に口臭が強い
  • ・喉の奥がいつも詰まった感じがする

見えない場合は無理に探さず、うがいや洗浄で自然に排出させる方法が安全です。

臭い玉の取り方|簡単で安全なセルフケア

臭い玉は、普段の食事や咳などで自然に取れるケースがほとんどです。そのため、無理に取る必要はありません。
それでも「今すぐこの臭いを何とかしたい」という時のために、自宅でできる安全な方法を紹介します。

① 強く「ガラガラうがい」をする(最も安全)

最も手軽で安全な方法は「ガラガラうがい」です。水やうがい薬を口に含み、喉の奥まで届くように強めにガラガラうがいをすると、臭い玉が自然に剥がれて出てきます。1日2〜3回継続することで予防にもなります。

強くうがいをして臭い玉を取る

② 重曹うがいで口内環境ごとリセット

重曹(炭酸水素ナトリウム)を溶かした水でうがいをすると、口内を弱アルカリ性に傾け、嫌気性菌の活動を抑制できます。作り方は水200mlに重曹小さじ1/2が目安。臭い玉の除去だけでなく、再発予防にも役立ちます。

③ 丸型洗浄ビンを使って取る

丸型洗浄ビン(ハンディ・クラウン)を使えば、先端のノズルから薬液や水を狙った方向に当てられます。価格も安く、300円程度でamazonや楽天、ホームセンターなどで購入できます。

臭い玉は扁桃のくぼみに付着しているだけなので、意外に簡単に取ることができます。

  • ◆丸型洗浄ビンを使った臭い玉の取り方
  • 1. 事前に鏡を使って臭い玉の場所を確認する
  • 2. 丸型洗浄ビンに水を満タンに入れて、口の中の臭い玉に向かって優しく水をかける
  • 【注意点】
    水圧に関わってくるため、水は必ず満タンまで入れましょう。ただし、水圧が強すぎると出血したり中耳炎の原因になったりするため、慎重に行う必要があります。

丸型洗浄ビンを使って臭い玉を取る

④ イソジン(うがい薬)を活用する

殺菌成分含有のうがい薬(ポビドンヨード系・イソジンなど)は、扁桃の細菌を減らす効果が期待できます。毎日の長期使用は口腔内の常在菌バランスを崩す可能性があるため、週2〜3回程度の使用が目安です。

⑤ 綿棒で優しく撫でる

鏡で白い塊(臭い玉/膿栓)がはっきり見えている場合のみ、清潔な綿棒を水で濡らし、臭い玉の周辺を優しく押さえます。
「えぐる」のではなく、周囲の壁を軽く圧迫して浮き上がらせるイメージです。

※少しでも痛みを感じたり、取れなかったりする場合は、即座に中止してください。

⑥ 耳鼻咽喉科で洗浄してもらう

最も確実なのは、病院で専用の吸引機を使って吸い出してもらうことです。臭い玉の治療は「耳鼻咽喉科」の専門領域です。

耳鼻咽喉科では、器具を使った臭い玉の吸引などの処置で除去することが可能です。扁桃炎を繰り返す場合は、扁桃腺の除去をすすめられるケースも。ただし、扁桃腺の除去にはデメリットもありますので、医師としっかり相談しましょう。

耳鼻咽喉科で臭い玉を除去してもらう

臭い玉を繰り返さないための「体質作り」と予防習慣

健康上の悪影響はないと分かっていても気になってしまうのが臭い玉です。
大切なことはできてから対処するのではなく、できないように予防すること。臭い玉の予防は、不快な口臭を抑えることにもつながります。

「臭い玉を取ってもすぐにできる」という人は、除去よりも「そもそも臭い玉ができない環境作り」にシフトしましょう。

臭い玉を作らないための生活習慣

1. こまめに水分を摂取する

私たちは1日に1〜1.5リットルもの唾液を分泌していますが、水分不足はこの分泌を停滞させます。唾液の量が少ないと口内の乾燥を招き、細菌が増殖しやすくなります。

  • ポイント
  • 補給は「水」が理想です。お茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲み物は、利尿作用によって体内の水分を排出してしまいます。カフェインが多いドリンクを飲み過ぎないように注意しましょう。

臭い玉予防のためにこまめに水を飲む

2. 毎日のうがいをルーティンに

喉を清潔に保つことは、膿栓の原料となる菌の増殖を抑えます。

  • ポイント
  • 水や生理食塩水でのガラガラうがいを習慣化しましょう。イソジンなど殺菌力の強いうがい薬は週2〜3回が目安です。毎日のうがいは「水うがい」、週数回は「殺菌うがい」と使い分けると効果的です。

3. 「あいうべ体操」で鼻呼吸をマスター

口呼吸は、フィルターを通さない汚れた外気を喉に直接ぶつける行為です。鼻呼吸を習慣化することで、臭い玉の発生や口臭の抑制につながります。

あいうべ体操で鼻呼吸をマスターする

  • ポイント
  • 口周りの筋肉を鍛えるトレーニング(あいうべ体操)を行い、鼻呼吸へシフトしましょう。これにより扁桃の負担が激減し、膿栓が溜まりにくくなります。

4. 咀嚼回数を増やし、自浄作用を高める

よく噛むことは、最強の抗菌薬である「唾液」を出すスイッチです。

  • ポイント
  • 日本咀嚼学会が推奨する「一口30回」を目標にしましょう。難しい場合は、今の回数に「5回プラス」する、あるいは一口の量を減らして回数を稼ぐのもおすすめです。

よく噛んで食べることで臭い玉の発生を防ぐ

臭い玉を取っても口臭がとれない3つの理由

ここが重要なポイントです。臭い玉を取り除いたのに口臭がなくならない場合、臭い玉以外に根本的な原因があると考えるべきです。

理由①:口臭の原因は「複数」ある

口臭の原因には、臭い玉以外にも歯周病・虫歯・舌苔(ぜったい)などがあります。これらが複合的に重なっているケースも多く、臭い玉だけ取り除いても臭いが残ることは珍しくありません。

歯周病

歯周病は歯茎の細菌感染で、揮発性硫黄化合物を大量に発生させます。口臭の主要原因のひとつです。定期的な歯科受診が有効です。

虫歯

虫歯の穴に食べかすが溜まって腐敗し、口臭の原因になります。虫歯治療を行うだけで口臭が改善するケースも少なくありません。

虫歯が口臭の原因になる

舌苔(ぜったい)

舌の表面に白くこびりついた汚れが「舌苔」です。細菌の塊で、口臭の大きな原因のひとつ。舌ブラシで優しく取り除くことで改善できます。

理由②:腸内で発生した臭いが「体の内側」から口へ出ている

見落とされがちですが、口臭の原因が腸内にある場合があります。腸内で悪玉菌が増殖すると、腐敗臭(アンモニア・インドール・スカトールなど)が発生します。これらは腸壁から血液中に吸収され、血管を通って肺に達し、呼気として口から排出されます。

この「腸内由来の口臭」は、口をいくらケアしても改善しません。歯磨きやうがいで消えないしつこい口臭、便のような臭いを感じる場合は、腸内環境の悪化が疑われます。

胃腸の不調が口臭の原因になる

理由③:生活習慣・食事が臭いを内側から作り続けている

ニンニク・玉ねぎ・アルコールなどは消化・吸収される過程で血液中に臭い成分が入り込み、肺から排出されます。これも口をいくらケアしても消えない口臭の典型です。腸内環境が悪い状態では、この臭い成分の排出がさらに悪化します。

内側からの口臭ケアで根本から改善する

臭い玉ケアと並行して、腸内環境を整えて内側から臭いを断つアプローチが、口臭の根本解決に近づく方法です。

腸内環境と口臭の関係

腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増殖して腸内の腐敗が進み、臭い成分が体内に溜まります。この状態は口臭だけでなく、体臭・便臭・疲れやすさなど全身への影響も招きます。

腸内環境をサポートしてニオイケアする「シャンピニオンエキス」

シャンピニオンエキス(マッシュルームエキス)は、腸内の臭い成分を中和・抑制する働きが期待される成分として研究が進んでいます。

論文「シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響」でも、その効果が確認されています。

マッシュルームから抽出したシャンピニオンエキスの消臭効果について

腸内から臭いの発生を抑えることで、口をいくらケアしても消えなかった口臭が改善するケースがあります。

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まとめ|「取る」から「体の内側を整える」へ

臭い玉(膿栓)は、体がバイ菌と戦った証拠であり、誰にでも起こりうるものです。しかし、その強烈な臭いはQOL(生活の質)を下げ、精神的なストレスにもなりかねません。

ケアの種類 効果の範囲 おすすめ対象
うがい・重曹・イソジン 口腔・扁桃の臭い玉除去 臭い玉が主な口臭原因の方
耳鼻咽喉科での洗浄 扁桃の根本的なケア 繰り返す・悪化している方
腸内環境ケア(サプリ) 体内由来の口臭を内側から抑制 取っても消えない口臭が続く方

臭い玉の取り方・除去法は大切ですが、「取り除いても消えない口臭」には内側からのアプローチが不可欠です。腸内環境を整えることで、口腔ケアだけでは届かなかった臭いの根本に働きかけることができます。

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臭い玉に関するQ&A

臭い玉・口臭について、よくある質問をQ&Aでまとめました。口臭ケアの参考にしてくださいね。

  • 1.臭い玉はない人もいる?どんな特徴ですか?
  • 臭い玉ができない人は実在します。共通する特徴は「鼻呼吸ができている」「唾液の分泌量が多い」「扁桃の形状が平坦」の3点です。生活習慣の改善でこれらの体質に近づけることは可能です。
  • 2.臭い玉の取り方で毎日できる安全な方法は?
  • 毎日できる最も安全な方法は「ガラガラうがい」です。綿棒や洗浄ビンは扁桃を傷つけるリスクがあるため、頻繁な使用は避けてください。重曹うがいも週2〜3回であれば口内環境改善に効果的です。
  • 3.臭い玉を取っても口臭が続く場合はどうすればいいですか?
  • 口臭が続く場合は、歯周病・舌苔・腸内環境の悪化など複合的な原因が考えられます。まず歯科・耳鼻科を受診するとともに、内側から臭いにアプローチするシャンピニオンエキス配合サプリ「楽臭生活」も並行して試してみてください。
  • 4.喉の奥が臭い、膿栓が見えないときの対処法は?
  • 見えなくても臭い玉が潜んでいる可能性があります。強めのガラガラうがいを1週間継続するか、耳鼻咽喉科で扁桃の状態を確認してもらうのが確実です。臭い玉の処置は耳鼻咽喉科の専門領域です。
  • 5.あくびのときに口が臭いのは臭い玉のせい?
  • あくびや咳のタイミングで白い塊が飛び出す経験がある場合、臭い玉の可能性が高いです。あくびで強く口臭を感じる場合は、扁桃のうがいケアを取り入れてみてください。

【参考文献】

横尾 一浩 ほか(2023)
「シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響―ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験―」
薬理と治療, Vol.51, No.5, pp.687-701
試験登録番号:UMIN000046201
論文を見る:https://www.pieronline.jp/content/article/0386-3603/51050/687

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