おならがゆで卵みたいな臭いになる原因と口臭や体臭への影響、改善する方法

よく「ゆで卵みたいな臭い」「硫黄の臭い」と例えられるおならの臭い。
おならが出ること自体は通常の生理現象なので問題ありませんが、普段よりもひどい臭いがするときや、回数が多く止まらないといった場合は、体の中に原因があるかもしれません。

また、実はおならの臭いは体臭や口臭にも影響を与えます。
この記事では、おならが臭い理由、ゆで卵のような臭いの正体、そしておならが止まらない時の改善策を解説します。

  1. 目次

  • 代表取締役 横尾一浩
  • ●この記事を書いた人●

    グリーンハウス株式会社

    代表取締役 横尾一浩

    15年以上に亘り、医師や専門家の方々と意見を交わしながら「臭い」を研究し、数多くの臭い対策サプリをつくってきました。その経験の中で得た「口臭」や「体臭」に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。


    執筆論文
    シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響

おならがゆで卵みたいな臭い(硫黄臭)になる4つの原因

なぜ、おならが「ゆで卵のような臭い」や「卵の腐ったような臭い」「硫黄臭」になってしまうのでしょうか。
その主な原因として挙げられるのが、以下の4つです。

1. 悪玉菌が「動物性たんぱく質」を分解している

おならが臭くなる原因の一つとして、腸内に悪玉菌が増えている可能性があります。

肉類、卵、乳製品などの動物性たんぱく質を過剰に摂りすぎると、消化しきれなかった分が悪玉菌のエサになります。
悪玉菌がこれらを分解(腐敗)させる際に生成するのが、悪臭を伴う有毒ガスです。

このガスには、揮発性硫黄化合物揮発性窒素化合物といった、悪臭の元となる成分が含まれます。

揮発性硫黄化合物(VSC)

主に「硫黄」を含むアミノ酸が分解されることで発生します。下水処理場などで発生する「特定悪臭物質」として環境省に指定されている物質も含まれ、強烈な臭いを放つのが特徴です。

  • ◆硫化水素
    「腐った卵」や「温泉の硫黄」のようなツンとした臭い。
  • ◆メチルメルカプタン
    「腐った玉ねぎ」や「たくあん」のような、独特の生臭い沈殿臭。

揮発性窒素化合物(VNC)

たんぱく質やアミノ酸の「窒素成分」が腸内で腐敗する過程で生成されます。これらはいわゆる「便臭(うんちの臭い)」の主役となる成分です。

  • ◆インドール・スカトール
    低濃度では花の香りのようですが、腸内で高濃度になると、おならや便特有の強烈な悪臭になります。
  • ◆アンモニア
    鼻を突くような刺激臭。肉類の過剰摂取や、腸内細菌のバランスが崩れた際に発生しやすくなります。

おならの臭いが「ゆで卵みたいな臭い」「卵の腐った臭い(腐卵臭)」と例えられるのは腸内で発生した硫化水素によるもの、「たくあんの臭い」と例えられるのはメチルメルカプタンによるものです。

通常、おならは無臭または少し臭う程度ですが、ガスの中にこれらの悪臭成分が増えることで臭いが強くなります。おならが臭くなると同時に、腸内で作られるうんちの臭いも強くなります。

2. 硫黄成分の多い野菜の摂取

ビタミン類や食物繊維が豊富に含まれた「健康に良い」とされる野菜の中にも、おならの臭いの原因となる硫黄成分を多く含むものがあります。

  • ◆強い臭いが出やすい野菜(少量でも影響しやすい)
  • ニンニク、玉ねぎ、ニラ、ネギ、らっきょう、エシャロット、あさつき、にんにくの芽
  • ◆量や体調によって影響が出やすい野菜(食べ方次第)
  • キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、チンゲン菜、ルッコラ、ケール、大根、かぶ
  • ◆調理方法で影響が変わりやすい野菜
  • キャベツ、ブロッコリー、玉ねぎ、大根

これらの野菜を大量に摂取すると、分解過程で一時的におならが卵の腐った臭いになることがあります。

臭いおならが発生しやすい野菜

3. 便秘による「腸内での発酵・腐敗」

便秘になると、便が腸内に長時間留まります。すると、腸内で便の腐敗が進行し、ガスが大量に発生します。

おならがよく出るだけでなく、ニオイも強い場合、腸内に残っている古い便が悪臭ガスを排出し続けている可能性が考えられるでしょう。

4. ストレスによる自律神経の乱れ

ストレスを感じると自律神経が乱れ、腸の働き(蠕動運動)が低下します。消化不良を起こした食べ物が腸に送り込まれることで悪玉菌が増殖し、おならが臭くなるのです。

ストレスがたまると自律神経が乱れておならが臭くなる

あなたの腸は大丈夫?おならの臭い&体内環境セルフチェック

「おならが臭いのは体質だから仕方ない」と諦めていませんか?まずは、腸内環境の状態を簡単にチェックしてみましょう。

腸内環境セルフチェック

チェック結果からわかる「おならが臭い理由」と深刻度

チェックがついた数によって、腸内環境の状態が見えてきます。

【0〜1個】深刻度:低(安心レベル)

腸内環境は比較的良好です。一時的な食事や体調による影響の可能性が高い状態です。

【2〜3個】深刻度:中(注意レベル)

腸内で悪玉菌が増え始めているサインです。ニオイが強くなりやすい状態に傾いています。

【4個以上】深刻度:高(要注意レベル)

腸内環境が乱れている可能性が高く、ニオイの原因が内側に蓄積している状態です。

当てはまる項目が多い場合、腸内で発生したガスが体内に吸収され、口臭や体臭として外に出ることがあります。

自覚がないままニオイとして現れているケースもあるため、内側の状態を見直すことが大切です。

>>内側からのニオイ対策について詳しく見る

「おならが止まらない」のはなぜ?頻度が増える理由

臭いだけでなく、おならが止まらない、回数が多いという悩みも併発しがちです。

  • ◆お腹にガスがたまりやすくなる主な原因
  • ・呑気症(どんきしょう)
    ストレスや早食いにより、無意識のうちに空気を大量に飲み込んでしまう
  • ・腸内細菌の異常増殖(小腸内細菌異常増殖症/SIBO)
    小腸で細菌が過剰に増え、ガスが大量に発生している状態
  • ・食物繊維の摂りすぎ
    特に不溶性食物繊維(根菜類など)を急に増やすと、ガスが出やすくなる場合がある

ガス(おなら)が増える原因

放置厳禁!おならの臭いが口臭や体臭に変わる仕組み

ここまで読むと「食事を変えれば改善できそう」と思うかもしれません。

しかし実際には、おならの硫黄臭は“腸内で発生するガス”由来のため、食事だけでは完全にコントロールできません。

さらに問題なのは、この悪臭ガスが腸内にとどまらず血中に吸収され、口臭や体臭として排出される点です。

  • ◆腸内で発生したガスが全身の臭いになる仕組み
  • 【1】腸壁から血液へ吸収される:腸内に充満したガス(硫化水素など)が、腸の粘膜を通じて血液中に溶け込む
  • 【2】肺に到達し口臭となる:血流に乗って全身を巡ったガスが肺に到達し、呼吸とともに排出されることで、「ドブのような口臭」や「おなら臭い息」の原因となる
  • 【3】皮膚から放出され体臭となる:血液中のガスは汗腺からも放出され、体臭の一因となる

おならの臭いが口臭や体臭に影響を与える理由

「おならが臭いだけ」と軽く考えていると、

・なんとなく体臭が気になる
・口臭が強くなった気がする

といった変化につながるケースも少なくありません。これは、腸内環境の悪化が進行しているサインです。

すぐに実践!おならが臭い時の改善方法

おならが臭い理由がわかったところで、今日からできる対策を紹介します。

「腸活」を意識した食生活

腸内環境を改善するための「腸活」では、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌を優勢にするための食べ物を摂ることが重要です。

善玉菌を含む食べ物(プロバイオティクス)と、善玉菌を増殖・活性化させる食べ物(プレバイオティクス)を摂ることで、善玉菌が優勢な腸内細菌叢(腸内フローラ)になります。

  • プロバイオティクス
    (善玉菌を含む食べ物)
  • 納豆
  • チーズ
  • ヨーグルト
  • 乳酸菌飲料
  • 味噌 などの発酵食品
  • プレバイオティクス
    (善玉菌を増殖・活性化させる食べ物)
  • 海藻類
  • キノコ類
  • イモ類
  • ゴボウ
  • アスパラガス などのオリゴ糖や食物繊維を多く含む食品

食物繊維の豊富な食べ物を摂る

便秘の解消には、食物繊維を摂取することが効果的です。
食物繊維は便を柔らかくし、消化吸収を穏やかにする「水溶性食物繊維」と、便の量を増やし、腸の運動を活発にする「不溶性食物繊維」に分類されます。

  • 水溶性食物繊維を多く含む食べ物
  • みかん、キウイなどの果物
  • 大麦(もち麦)、ライ麦などの穀類
  • わかめ、ひじきなどの海藻類
  • さつまいもなどの芋類 など
  • 不溶性食物繊維を多く含む食べ物
  • しいたけ、エリンギなどのきのこ類
  • 大豆、おからなどの豆類
  • ゴボウ、大根などの野菜類
  • エビ、カニなどの甲殻類の殻
  • 玄米、マカロニなどの穀類 など

食物繊維は「水溶性1:不溶性2」で摂るのが理想的なバランスといわれています。
不溶性食物繊維は便の量を増やすため、便秘が続いているときや、便秘体質の人が摂り過ぎると、便秘の悪化やガスの大量発生を招く可能性があります。

おならがよく出る場合は、不溶性食物繊維の量を減らして水溶性食物繊維を多めに摂るようにしましょう。

水分補給と適度な運動

運動により腸を刺激することで、便を運ぶ蠕動(ぜんどう)運動を促進します。腸の動きを促すことは、便秘を解消するとともに腸内環境の改善に繋がります。
軽いウォーキングやジョギング、ストレッチなど自分にあった運動を、習慣化するのがおすすめです。

水分補給と適度な運動で臭いおならのニオイを改善

また、水分を十分に摂ると腸内の便が柔らかくなり、排便がスムーズになります。1日1.5〜2リットルの水を飲むことを意識しましょう。

リラックスできる時間や良質な睡眠の確保

腸の蠕動運動が促進されるのは、リラックスして副交感神経が優位になっているときです。睡眠中は副交感神経が優位になり、腸の動きが活発になります。

睡眠不足はストレスにも影響します。規則正しい生活を心がけ、質の良い睡眠を取るようにしましょう。
瞑想やヨガなど、心身のバランスを整える方法を取り入れるのもおすすめです。

「内側からのクリーンケア」を導入する

食事だけでは、長年蓄積された腸内の汚れや悪玉菌優勢の状態をリセットするのは時間がかかります。

臭い対策におすすめの食品素材が、マッシュルーム由来のシャンピニオンエキスです。シャンピニオンエキスは腸内で発生した臭いの原因物質にアプローチするだけでなく、腸内環境を整えて内側からのスッキリをサポートします。

臭い対策におすすめの食品素材「シャンピニオンエキス」

食事だけで腸内環境の改善が難しいという方は、シャンピニオンエキス入りのサプリメントなどを上手く利用して臭いを抑えましょう。

特に以下のような方には、毎日の食事にサプリメントをプラスする「内側ケア」が効果的です。

• 外食やコンビニ飯が続いてしまう方

• 加齢とともに、おならや体臭の臭いが強くなったと感じる方

• 「おならが止まらない」「お腹が張って、いつおならが出るかわからない」という不安を、一日も早く解消したい方

まとめ | おならが臭いときは「内側からの徹底ケア」を意識しよう

「おならがゆで卵みたいな臭い」という悩みは、単なる一時的なものではなく、体質そのものが「溜め込みモード」になっている警告です。 消臭スプレーや香水で外側から隠しても、血液を介して体内から影響する臭いは、防ぎきれません。

おならの臭いは、いわば「健康のバロメーター」。もしも、ニオイ対策を行ってもおならが異常に臭いときは、内臓に何らかのトラブルが起こっているサインかもしれません。

異常を感じる、長期間改善しないといったときは、病院に相談することをおすすめします。

おならが臭い状態を脱却するには、根本からのケア──つまり、内側へのアプローチが必要不可欠です。生活習慣や食生活の見直しなどを実践して、腸内環境を整えることを意識しましょう。

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