いい匂いの人になる方法|体から香るバラのゲラニオールの秘密

体から自然に「いい匂い」がする人に、憧れたことはありませんか。 香水やボディスプレーで外側から香りをつける方法もありますが、近年注目されているのが“体内から香る香り”です。 特にバラの香りは、飲んだり摂取したりすることで体から自然に香ることが、一部の研究で示唆されています。

では、なぜバラだけが体から香るのでしょうか。 本記事では、バラの香りがもつ秘密について徹底的に解説します。

  • 代表取締役 横尾一浩
  • ●この記事を書いた人●

    グリーンハウス株式会社

    代表取締役 横尾一浩

    15年以上に亘り、医師や専門家の方々と意見を交わしながら「臭い」を研究し、数多くの臭い対策サプリをつくってきました。その経験の中で得た「体臭」や「加齢臭」に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。


    執筆論文
    シャンピニオンエキス含有食品の摂取が健常者の口臭(呼気臭)に及ぼす影響

  1. 目次

    1. バラの香り成分 | ゲラニオールの作用とは?
    2. 清潔感を感じる香気成分 | ネロールとは?
    3. 透明感とリフレッシュの香り | シトロネロールとは?
    4. バラの香り成分が分解されにくい理由
    5. バラ以外で体から香る可能性のある成分
    6. 「いい匂いの人になる方法」としてのバラの香り
    7. いい匂いの人になる習慣 | 体からバラの香りをさせる方法
    8. まとめ|自然に香るバラで「いい匂いの人」へ

バラの香り成分 | ゲラニオールの作用とは?

バラの香りは、さまざまな香気成分で構成されています。
その中でも、特に注目すべきは以下の成分です。

成分名 香りの特徴 主な作用
ゲラニオール
(Geraniol)
甘く華やかで、ローズ様の香りの中心を担う成分 リラックス
抗酸化
ネロール
(Nerol)
ゲラニオールよりもやや軽く、爽やかな甘さのある香り 抗菌・抗真菌
ストレス緩和
シトロネロール
(Citronellol)
少し柑橘に近い、フレッシュで軽やかなローズ調の香り 抗炎症・抗菌
リフレッシュ

女性の見た目印象に与える香りの影響

これらは「モノテルペンアルコール類」と呼ばれる化合物で、以下のような特徴があります。

モノテルペンアルコール類の特徴

①脂溶性が高く、比較的分解されにくい

②経皮吸収しやすく、血流に乗って全身に届く

③汗腺や皮脂腺から排出される可能性が報告されている

といった性質を持ちます。
そのため、バラの香り成分は体から自然に“ふんわり香る”ことにつながると考えられています。

特に注目したい成分「ゲラニオール」とは?

モノテルペンアルコール類を代表する香気成分が「ゲラニオール(Geraniol)」です。 ゲラニオールは、バラの香りを特徴づける代表的な成分であり、単に「良い香り」として楽しまれてきただけでなく、近年では心身に寄与する可能性を持つ“機能性香気成分”としても注目されています。 研究では、以下のような働きが報告されました。

①抗酸化によるサポート

⇒ 細胞レベルの研究では、ゲラニオールが活性酸素の働きを抑える可能性が示されています。 活性酸素の増加は酸化ストレスを招き、肌の老化や健康リスクを高める要因です。
ゲラニオールを日常的に摂取することは、香りだけでなく健やかな暮らしのサポートにつながるでしょう。

②抗炎症作用

⇒ ゲラニオールには、炎症に関わる物質の働きを穏やかにする作用があることが、一部の研究で明らかになっています。
日々の生活の中で、肌や体のコンディションを支える成分として注目されているのです。

③香りによるリラックス効果

⇒ バラの香りに含まれるゲラニオールを吸入した実験では、自律神経やストレスホルモンに影響を及ぼす可能性が報告されました。
心地よい香りが心を落ち着かせ、リフレッシュを助けることから、日常的なリラックスタイムに取り入れる人も増えています。

ゲラニオールの働き

④抗菌・抗真菌作用

⇒ ゲラニオールには強い抗菌作用があることがわかっています。 例えば、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの増殖を抑制することが試験管レベルで報告されました。
この抗菌作用は、口腔内環境の改善や体臭の原因菌抑制にも役立つと考えられます。 そのため、口臭ケアや体臭ケアに高い効果が期待される成分です。

このように、ゲラニオールは、

・健やかな暮らしをサポートする「抗酸化・抗炎症の働き」
・心を落ち着かせる「リラックス効果」
・清潔感を助ける「抗菌作用」

といった、多面的な報告がある成分です。

香りの心地よさを超えて、体や心にそっと寄り添う“機能性香気成分”として、バラが長く愛されてきた理由のひとつといえるでしょう。

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清潔感を感じる香気成分 | ネロールとは?

ネロール(Nerol)は、ゲラニオールと非常によく似た構造をもつ香気成分です。 バラやシトロネラなどに多く含まれ、やや軽やかでフレッシュな甘さが特徴。ゲラニオールの華やかな印象に対して、ネロールは「やわらかく清潔感のある印象」を与えます。

清潔感を感じる香気成分「ネロール」とは

研究では、ネロールに抗菌・抗真菌作用があることが報告されており、皮膚表面の清潔な環境を保つサポートが期待されています。
また、香りの吸入によりストレスホルモンの低下や自律神経のバランス改善を示唆するデータもあります。

ゲラニオールに比べて控えめで透明感のある香りのため、男女問わず「自然で上品な印象を残したい人」に好まれます。

透明感とリフレッシュの香り | シトロネロールとは?

シトロネロール(Citronellol)は、ゲラニオールやネロールと同じくバラの主要香気成分のひとつです。ほのかに柑橘を思わせる爽やかな香りが特徴で、香り全体に「清潔・軽やか・リフレッシュ」といった印象を与えます。
バラの香りをよりみずみずしく感じさせる、重要な成分です。

透明感とリフレッシュの香り 「 シトロネロール」とは

近年の研究では、シトロネロールに抗炎症作用や抗菌作用があることが報告されており、肌のバリア機能サポートや清潔感の維持にも役立つ可能性が示されています。
また、柑橘に似た明るい香りは気分をリフレッシュさせ、集中力を高める作用があるとされ、アロマ分野でも高く評価されています。

このような特性から、シトロネロールは「気分転換したいとき」「清潔で透明感のある印象を保ちたいとき」におすすめの香気成分です。

バラの香り成分が分解されにくい理由

香気成分の体内での代謝は、その化学構造によって大きく左右されます。 モノテルペンアルコール類は、脂溶性が高く、比較的ゆるやかに代謝される傾向があるため、長時間体内に残ります。
そのため、他の香気成分よりも香りが持続しやすい可能性があり、香水のように一時的ではなく、日常生活に自然に溶け込む香りとして機能するのです。

モノテルペンアルコール類の含有量が多い「ダマスクローズ」

ダマスクローズは、バラの中でもモノテルペンアルコール類を高濃度で含んでいます。 この成分比率が「甘く上品で奥行きのある香り」を生み出し、それゆえダマスクローズは古くから香水、精油、フレグランスサプリの原料として利用されてきました。 特に、ブルガリア産のダマスクローズは、国際的に高い評価を得ています。

つまり、“バラの香りがするフレグランスサプリ”の中でも、ダマスクローズ(特にブルガリア産)を使用している製品の方が、より上品で持続的な香りを楽しめると言えるでしょう。

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バラの香りに包まれている女性

レモンの香りは長続きしない?

バラの香りが体内に長時間残る一方、レモンをはじめとした柑橘系の香り成分である「リモネン」は、肝臓で素早く分解され、二酸化炭素や水分として排出されます。 そのため、レモンなど柑橘系の匂いは呼気から香ることはあっても、皮膚から長く香らせることは難しいのです。
これこそが、“飲む香水”サプリの原料にレモンなどの柑橘系が不向きな理由でしょう。

バラ以外で体から香る可能性のある成分

実は、バラ以外にも体内から香る作用が期待できる成分は存在します。

成分名 特徴
バニリン(バニラの主成分) 香りは甘く柔らかいが、脂溶性が低く分解されやすい
フェニルエタノール(フローラル系) 分解されにくいが香りがやや弱い
オイゲノール(クローブの香り) スパイス由来で、香りは強いが好みが分かれる

バラ以外で体から香る可能性のある成分(バニリン・フェニルエタノール・オイゲノール)

これらの成分も、体内での香り残存性や皮膚透過性はあります。しかし、持続性や安全性を総合すると、やはりバラ成分が最もバランスに優れていると言えるでしょう。
それこそが、世界中で「ダマスクローズ」がフレグランスサプリの原料として使用されている理由なのです。

「いい匂いの人になる方法」としてのバラの香り

体内から自然に香るバラの香りは、単なる装飾的な香りではなく、周囲に好印象を与える効果が確認されています。

① 周囲への柔らかい印象の形成

ふんわりと香るバラの香りは、心理学的に「穏やかさ」や「清潔感」を印象づけることが報告されています。
自然に香ることで、体臭や口臭による不快感を和らげ、周囲に清潔感や安心感を与えるサポートになるでしょう。

② 口臭や体臭のカバー効果

体臭や口臭は、相手に不快感を与えやすく、社会生活や仕事での印象に影響を与えます。 バラの香りは強すぎず、自然に体から香るため、日常生活で体臭や口臭の不快感を軽減しながら、周囲に好意的な印象を与えられます。

ふんわりと香るバラの香りは、心理学的に「穏やかさ」や「清潔感」を印象づける

③ リラックス・ストレス軽減効果

数多くの研究により、バラの香りにはストレス軽減や気分安定化作用が期待できることが示されています。
また、香り成分が嗅覚神経を通して脳に作用し、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を抑制することが示唆されました。
バラの香りによるリラックス効果により、日常生活や仕事のパフォーマンス向上が期待できます。

このように、バラの香りが体表からふんわり漂うことで、周囲に安心感や親近感を与え、人間関係を円滑にする効果も期待できます。

いい匂いの人になる習慣 | 体からバラの香りをさせる方法

体の内側からふんわり香るバラの香りを維持するには、内側と外側の両方から香り成分を取り入れることが重要です。 生活に無理なく取り入れる、具体的な方法を紹介します。

① 飲食やサプリでバラの香り成分を摂取する

バラ香気成分を含む飲料や食品、サプリを摂取することで、香り成分が血流に乗り、香水のような人工的な香りにならず、より自然な「ふんわり香る」印象を演出できます。
朝の習慣として取り入れると、1日を通して自然な香りを維持しやすくなるでしょう。

② ハーブティーや精油で香りを嗅ぐだけでもリラックス

飲むだけでなく、バラ成分入りのハーブティーや精油を嗅ぐだけでも、心理的なリラックス効果が期待できます。
嗅覚は脳の情動を司る部位に直接作用するため、心地よい香りはストレス軽減や気分安定にも効果的。朝のルーティンや就寝前の習慣に取り入れましょう。

ふんわりと香るバラの香りは、心理学的に「穏やかさ」や「清潔感」を印象づける

③ 日常のケアアイテムと組み合わせて香りを長時間持続

バラ成分配合の石鹸やローションを使用すると、皮膚表面に香りを補強できます。これを内側からの香りと組み合わせることで、長時間にわたり自然な香りを持続させることが可能です。
朝に飲料で香りを取り入れ、夜はスキンケアで補うと、香りの時間差を調整して常にふんわり香る状態を維持できます。

こうした習慣により、周囲に自然な好印象を与え、心理的な安心感や清潔感を演出できるでしょう。

まとめ|自然に香るバラで「いい匂いの人」へ

本記事では、体内から自然に香るバラの香りの秘密と、その実践方法について解説しました。体内から自然に香るバラの香りは、単なるフレグランスではなく、体の内側から漂う特別な香りです。

ふんわりと香るバラの香りは、心理学的に「穏やかさ」や「清潔感」を印象づける

研究では、リラックス効果やストレス軽減効果が報告されており、口臭や体臭のカバーにも役立つとされています。

自然な香りを維持するには、内側からの摂取と外側からのケアを組み合わせることがポイントです。
毎日の飲料やサプリで香り成分を体内に届け、夜のスキンケアで外側から補うことで、ふんわりとした香りを長時間キープできます。

「いい匂いの人」という印象は、香水のように強く演出するのではなく、無意識に心地よさを与える香りから生まれます。
香水に頼らず、体の内側から香る習慣を始めたい人は、ダマスクローズなどのフレグランス成分を配合したサプリを毎日の習慣に加えてみてください。

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【参考・出典】 ※Mączka W, Wińska K, Grabarczyk M. One Hundred Faces of Geraniol. Molecules. 2020 Jul 21;25(14):3303.
※「Masuo Y, Satou T, Takemoto H, Koike K. Smell and Stress Response in the Brain: Review of the Connection between Chemistry and Neuropharmacology. Molecules. 2021 Apr 28;26(9):2571.
※Mileva M, Ilieva Y, Jovtchev G, Gateva S, Zaharieva MM, Georgieva A, Dimitrova L, Dobreva A, Angelova T, Vilhelmova-Ilieva N, Valcheva V, Najdenski H. Rose Flowers-A Delicate Perfume or a Natural Healer? Biomolecules. 2021 Jan 19;11(1):127.
Fajdek-Bieda A, Pawlińska J, Wróblewska A, Łuś A. Evaluation of the Antimicrobial Activity of Geraniol and Selected Geraniol Transformation Products against Gram-Positive Bacteria. Molecules. 2024 Feb 21;29(5):950.

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