口が臭い人の10個の共通点|息が臭い人の特徴とは?
「マスクをしていると自分で口臭が気になる」「話をしている相手と物理的な距離感を感じることがある」と、口臭に悩んでいる方はとても多いです。
対策として歯磨きやマウスウォッシュなどで口臭ケアをしていてもなかなか改善しない場合は、生活習慣に原因があるのかもしれません。
今回は口が臭い人の共通点や特徴にスポットを当てて、息が臭くなる原因や対処法をご紹介したいと思います。口臭が気になっている人は、ぜひチェックしてくださいね。
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●この記事を書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
口臭の種類
ひと口に「口臭」と言っても、口が臭くなる原因によって口臭の種類は大きく5つに分けられます。
口臭の種類と原因
①生理的口臭
朝起きた時や空腹の時、緊張した時などに発生する口臭のこと。唾液には殺菌・抗菌効果などがあり、口の中を清潔に保っています。そのため、唾液の分泌量が低下すると口腔内の細菌が増えて、口臭がひどくなります。
起床した時に口が臭くなる理由は、眠っている間に口の中が乾燥して細菌が増殖し、悪臭ガスを発生させるから。空腹時に口臭が強くなるのは、膵臓(すいぞう)の膵液(すいえき)が胃で分解され、その際に悪臭ガスを発生させることに起因します。緊張した時に口が臭くなるのは、緊張すると唾液の分泌量が減って口の中が乾きやすくなるためです。
②病的口臭
口臭の多くは、口の中のトラブルが原因で起こります。主な原因は歯周病・ドライマウス・虫歯(う蝕)や舌に付着した細菌のかたまりである「舌苔(ぜったい)」ですが、時には胃や肝臓、腸といった内臓のトラブルが原因のことも。
腸内環境の悪化や便秘が由来の口臭は、うんちやドブのような臭いが発生します。
腸の調子が悪いと、食べた物が腸内で腐敗して大便のニオイ成分である「インドール」や「スカトール」を発生させます。それが血液に取り込まれて肺から呼吸と一緒に排出されることで、息が便の臭いになるのです。
ほかにも逆流性食道炎は酸っぱいニオイの口臭、肝機能の低下はアンモニア臭い口臭の原因になります。
内臓の調子を整えるようにしても長期間口臭が改善しない場合は、病気のサインとなっている可能性もあります。病気の可能性も疑い、病院で医師の診断を受けるようにしましょう。
口臭がうんこくさい、ドブ臭い原因は胃?内臓からくる口臭の治し方 >>詳しく読む
③食べ物や嗜好品による一時的な口臭
ニンニクやネギ、ニラといったニオイが強い食べ物を食べた後や、タバコやアルコールを摂取した後にも口が臭くなります。また、砂糖が多く含まれたジュースは、糖分が口腔内の細菌を活性化させるため、口臭が悪化する原因に。歯磨きや時間の経過ともに口臭は消えるため、深刻に悩む必要はありません。
④心理的口臭
実際には口臭がないにも関わらず、口臭があると思い込む心理的な口臭です。会話をしている時に相手が鼻を触ったり、顔を背けたりしたことに対して「自分の口が臭いからだろうか」と思い込み、次第に誰かと話すことをストレスに感じるようになります。治療は歯科ではなく、心理的な対策が必要です。
⑤加齢による口臭
口臭は、口の中に増殖した細菌が悪臭ガスを発生させ、それが呼吸とともにひどいニオイとして排出されるものです。この悪臭ガスは「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれ、「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」などを含有。舌に付着した舌苔からも揮発性硫黄化合物が多く発生し、口臭を悪化させます。
中高年になると、この揮発性硫黄化合物だけでなく、足の不快な刺激臭の原因である「イソ吉草酸」が増加することが臨床試験で明らかになっています。揮発性硫黄化合物とイソ吉草酸のニオイが合わさることで、ますます息が臭くなるのです。
口が臭い人の共通点と特徴
口が臭い人には、共通の生活習慣や特徴があります。口臭がきついと悩んでいるあなた、もしくは身近にいる口が臭い人に悩んでいる人は、下記の項目をチェックしてみてください。
チェックリスト
①食事の際に、あまり噛まない
⇒ 食事の際にちゃんと噛まないと唾液が十分に分泌されないため。
②朝食を食べない
⇒ 朝食を食べないと唾液の分泌が促進されず、口臭の原因に。
③脂質が多い肉を食べることが多い
⇒ 脂質が多い肉類は、体内で分解される時に悪臭を発生させます。その悪臭成分は血液に溶けて全身を巡り、やがて肺から呼吸と共に口臭として排出されます。
④コーヒーやお酒(アルコール)を頻繁に飲む
⇒ コーヒーとお酒(アルコール)には利尿作用があり体内から水分の排出が増えるため、口腔内の乾燥を促進します。また、コーヒーは口の中を酸性にして細菌が増えやすい環境を作ります。
⑤舌苔の掃除をしない
⇒ 舌に付着した細菌のかたまりである舌苔を掃除しないままでいると、悪臭が発生。口臭原因の半分以上は舌苔に起因するとも言われています。
⑥口呼吸をしている
⇒ 口呼吸は口腔内を乾燥させるため、口臭の原因菌の増加に繋がります。
⑦就寝前に歯磨きをしない
⇒ 寝ている間に食べかすが細菌を増殖させて、口臭を悪化させる原因になります。デンタルフロスや歯間ブラシを使わず歯ブラシだけでは十分に取り除けないことも。
⑧ストレスがたまっている
⇒ 唾液の分泌量がストレスで低下し、口腔内が渇いた状態になるからです。
⑨睡眠不足
⇒ 睡眠不足の状態でも、同じように唾液が十分に分泌されなくなります。
⑩運動不足
⇒ 運動不足は便秘や腸内環境の悪化に繋がり、体内での悪臭成分が発生しやすくなります。
以上の10項目が、口が臭い人の共通点です。チェックした項目が多いほど「口が臭い人」と思われている可能性が高まります。
体の内側から対策して、口臭への不安を払拭する方法 >>今すぐ実践
口臭を効果的に予防する4つの方法!
口が臭い人の共通点として挙げられるのは、唾液の分泌量が少なく口腔内が乾燥しているということ。そのため、唾液の量を増やして口腔内を潤すことが口臭や歯周病対策になります。唾液の分泌量を増やす4つの簡単な方法をご紹介します。
唾液の分泌量を増やすのに効果的な4つの方法
①よく噛んで食べる
しっかり咀嚼することで唾液の分泌が促進されます。よく噛むと満腹感を感じやすくなるため、肥満予防にも繋がります。口回りの筋肉を使うことで、顔のたるみを改善する効果も。1食につき1品は歯応えがある食べ物を加えましょう。
②水分補給をマメに行う
口腔内の乾燥を防ぐためには、こまめな水分補給が欠かせません。たとえ喉が渇いていなくても、水分を摂取するように心掛けて。口の中が常に潤っていれば、細菌が増殖しにくくなります。
③舌の体操で唾液の分泌を促す
唾液の量を増やすのに効果的なのが「舌回し運動」。唾液の分泌量が増えると歯周病対策にもなります。顔のたるみ改善や免疫力アップの効果も期待できるので、空き時間を利用して毎日続けましょう。
<舌回し運動>
①口を閉じた状態で、歯茎の表面に沿って大きく円を描くように、舌を根元からゆっくり動かす
②右回りに20回、左回りに20回を1セットとして、1日3セット行う
※最初は少ない回数から始めて、痛みを感じたらすぐに中止してください。顎関節症の人は症状を悪化させる恐れがあるため控えましょう。
④唾液腺マッサージを行う
唾液腺を刺激して、唾液の分泌を促します。舌回し運動と一緒に、毎日行うと効果的です。
<唾液腺マッサージ>
①まずは耳下腺(じかせん)を刺激します。指先を揃えて頬と耳たぶの間に置き、耳の方から頬へ向けて円を描くようにゆっくり回します。
②次に顎下腺(がっかせん)マッサージを行います。耳の下からあごの先に向かって、あごの内側を親指の腹でゆっくり押します。
③最後は舌下腺(ぜっかせん)を刺激します。下あごのくぼみ付近を、両手の親指の腹を使って優しく押し上げます。
※いずれも5~10回程度行ってください。痛みや異常を感じた際は、すぐに中止してください。
口内のケアは万全でも口臭が…多くの人を悩ませる原因とは? >>詳しく読む
食べ物で口臭対策!口が臭い人におすすめの食べ物4選
唾液の分泌を促す食べ物や、口臭抑制効果のある食材を摂取することも、口臭対策には有効です。口が臭い人は、積極的に食べるようにしましょう。
口臭対策に効果的な食べ物4選
①リンゴ
リンゴポリフェノールには、ドブ臭い口臭に含まれる生ごみのような悪臭成分「メチルメルカプタン」の発生を抑える効果があります。また、リンゴには適度な硬さがあるため、咀嚼の回数が多く唾液の分泌量も増加。食べる時にリンゴの果肉が歯垢を落とすので、歯周病対策にも繋がります。リンゴそのものが食べられない時は、リンゴ果汁100%のジュースでも口臭対策に有効です。
②梅干し
抗菌作用が高いことで知られる梅干しは、優秀な口臭対策食材。酸っぱさによって唾液が多く分泌されるほか、梅干しに含まれるクエン酸が虫歯(う蝕)や歯周病も予防します。
③パイナップル
パイナップルにはタンパク質を分解する酵素が多く含まれ、口臭の原因となる舌の汚れ「舌苔(ぜったい)」を分解します。この酵素は熱に弱いため、加熱処理された缶詰のパイナップルでは舌苔を取り除く効果が得られません。口臭対策のためにパイナップルを食べる場合は、生のものを食べましょう。
④メカブ
ワカメの根元部分であるメカブに含まれる食物繊維の「アルギン酸」には、唾液の分泌を促す効果があります。また、体臭の原因となるアンモニアを体外へ排出する「フコイダン」、血圧を下げる「フコステロール」といった生活習慣病予防に役立つ栄養素が多く含まれています。
口臭をブロックして爽やかな息を
口が臭い人の共通点は、口呼吸や飲酒などの生活習慣によって口腔内が乾燥していることと、腸内環境が悪化していることです。
身近な人とのコミュニケーションを円滑にするためにも、口臭ケアは万全にしておきたいもの。口臭対策のカギは、唾液を増やすことと、内臓機能の改善です。原因に応じた対策を行って、『口が臭い人』のレッテルをはがしましょう!
新常識!知っている人はもう始めている今どきの口臭対策方法とは? >>今すぐ実践
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