| 学名 | Agaricus bisporus |
|---|---|
| 和名 | ツクリタケ |
| 英名 | White mushroom common mushroomなど |

●この成分ページを書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
シャンピニオンとはマッシュルームの一種で、このマッシュルームから特許製法で抽出された天然消臭成分がシャンピニオンエキスです。
機能性食品素材の研究開発を行う「株式会社リコム」が1987年にマッシュルーム内に口臭や体臭、便臭、おなら等の消臭効果があることを発見し、世界10カ国で特許を取得した製法でシャンピニオンエキスを抽出しています。
生のマッシュルームを食べても効果は得られないことから、近年、ニオイ対策を目的としたサプリメントやガム等にシャンピニオンエキスが配合され、注目を集めています。
また2019年、シャンピニオンエキスの機能性表示食品として初めて、㈱リコムの製品「シャンピニオン爽粒」(D601)が受理されており、「腸内腐敗産物として知られるアンモニアやp-クレゾールを減らすことで腸内環境を良好にする」という機能性表示が認められました。
シャンピニオンエキスは、長い間食経験を重ねたキノコ由来の成分であるため、問題となる健康被害や副作用は確認されず、亜急性経口毒性試験・復帰突然変更試験で安全性が証明されている安心素材とのことです。
口臭・体臭・便臭などの臭いの原因の1つが、腸内で発生している悪臭成分と言われています。
そもそも腸内では食事の度に、食べ物の消化・吸収が行われます。脂質・タンパク質を多く摂るなど食事の偏りはもちろん、ストレスや不規則な生活習慣等の原因も加わることで、腸内環境は悪化しやすくなります。腸内環境が悪化すると、腸内で未消化物(=食べ物のカス)の滞留が長くなり、腸内の悪玉菌(ウェルシュ菌、大腸菌、ブドウ球菌など)による分解(=腐敗)が進みます。
その分解の際に生まれる腐敗産生物が、いわゆるニオイの元である悪臭成分(アンモニアやスカトール、メチルメルカプタン類、硫化水素など)なのです。
これらの悪臭成分は腸壁にある腸管から栄養類と一緒に体内に吸収され、肺で排出されると口臭、汗腺から排出されると体臭となり、腸内からそのまま排出されると便臭やおならとなるのです。
シャンピニオンエキスの構成成分であるアミノ酸やポリフェノール、フラボノイドは、腸内に到達後、発生した悪臭成分と化学結合(=中和)し、臭いのしない成分へと変わることで消臭効果を発揮すると言われています。
リコム社のサイトには、シャンピニオンエキスの口臭抑制テストの簡易データが公開されており、科学的な検証を実施しています。
口臭の主な原因の一つが口腔内です。歯や歯茎内の磨き残しや舌苔などに付着したタンパク質の残渣がしっかり取り除かれずに残ることで、歯周病菌などの口腔内の悪玉菌が分解(=腐敗)することで、腸内と同様、悪臭成分が発生し口臭となります。
主な口臭成分で、タマゴが腐ったような臭いがする「メチルメルカプタン」を使った実験では、濃度を0.5ppmに調節したメチルメルカプタン入りの試験管と、2mg、5mg、10mgの3パターンに分けたシャンピニオンエキスを準備し、グラムによって消臭効果は変わるのか比較した結果、シャンピニオンエキス5mg、10mgでは15分後に、2mgでは45分後にメチルメルカプタンが検出されませんでした。
体臭の原因の1つとして、皮膚常在菌による皮脂の分解が知られていますが、シャンピニオンエキスはもう1つの原因である体内から発散される悪臭成分そのものの量を抑制することが期待されています。
先述の通り、腸内の悪玉菌が分解(=腐敗)することで生まれた悪臭成分は、腸管から体内へ吸収され血液に乗って全身を巡ります。その結果、血中アンモニア濃度も増加します。体内への悪臭成分が多すぎると肝臓での処理が増えますが、ストレスや不規則な生活習慣、飲酒など肝臓に過剰な負荷がかかり過ぎると、処理能力をオーバーし、汗線からは体臭となって排出されるようになります。特に、肥満傾向の方や飲酒量が多い方は普段から肝臓の負荷が過剰なため、体臭が強くなりやすいです。
また、40代を過ぎた辺りから男女を問わず加齢臭も発生します。原因として、血中に含まれる脂質の主要な構成成分である「脂肪酸」や、中性脂肪・コレステロールなどの脂質が血管内で活性酸素によって酸化し、「過酸化脂質」として分泌される量が増加するためと考えられています。
加齢臭に悩む男女7人がシャンピニオンエキスを摂取したところ、加齢臭成分であるオクテナールの数値低下も確認できました。
腸内環境の悪化で引き起こされる便秘は、排出機能が上手く働かないことで生じます。本来、消化が終わった便は自律神経からの指令によるぜん動運動によって、スムーズに体外へ排出されます。これが上手く働かなくなると、便が長時間腸内に滞留することで過剰な水分吸収と悪玉菌の分解(=腐敗)が進み、排出時に通常より固くて便臭が強くなりがちです。
便臭成分であるフェノール・インドール・スカトールを使ったリコム社の実験では、それぞれの濃度をシャンピニオンエキス投与前と後で検査しました。すると、全体的に減少が見られ、フェノール・インドールでは半減しました。
またシャンピニオンエキスの摂取を止めると、各便臭成分の数値が戻ったため、継続的に摂取する必要があることが示唆されています。
腸は健康を保つうえで重要な臓器です。
人の腸内には善玉菌と悪玉菌、数の多いほうに味方する日和見菌がおよそ1000種類以上、100兆個以上が生息し、消化や吸収など生命維持活動に大きく関わっています。
そのため腸内細菌は「第3の臓器」とも呼ばれ、最近では良好な腸内環境の維持が肥満や生活習慣病、さらには免疫にも重要な役割を果たしていることが明白になっています。
腸内環境において、シャンピニオンエキスは悪玉菌の増殖を抑え、代表的な善玉菌「ビフィズス菌」を増やすことが確認されています。
またシャンピニオンエキスの摂取で、便秘や便の状態、体内のめぐりが悪くなることで引き起こされる肌荒れや体調不良が改善したことが分かっています。
悪臭成分の中でも特に不快な臭いを発するアンモニアは、主に腎臓や腸内で生み出されます。血中に取り込まれたアンモニアは、血液を通じて全身を巡り肝臓で処理されますが、一部は肺胞や汗線から排出されます。
また臭いを発生させるだけでなく、血中アンモニア濃度が高いことで、免疫細胞の一つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性が弱くなることもわかっています。
血中のアンモニア濃度を測定するために、シャンピニオンエキスを30日間摂取し続けた結果、摂取する前より血中アンモニア濃度が顕著に減少したことが分かっています。
悪臭成分であるインドールは腎不全の進行を促進する成分の1つです。シャンピニオンエキスが体内でインドール産生を抑制することで、腎不全の進行に抑止効果がみられました。
腎不全の進行度合いは、血中クレアチニン濃度で確認することが出来ます。クレアチニンとは、全身の筋肉を動かすエネルギーであるクレアチンが使われた後の老廃物です。通常は腎臓でろ過されて尿と一緒に排出されます。しかし腎臓機能が低下していると、上手く排出されずに血中クレアチニン値が上昇します。
慢性腎不全患者がシャンピニオンエキスを摂取したところ、クレアチニンの数値は上昇せず、数値に改善がみられました。
その他にも、腎機能の低下によって起こる症状として痛風があります。
尿酸値が高くなる事で引き起こされる病気ですが、シャンピニオンエキスが腎機能の低下を抑えることで、尿酸が上手く排出され、結果的に痛風の症状に改善がみられています。
胃炎や十二指腸潰瘍などの胃腸に関わる病気の原因ともいわれ、ピロリ菌はアルカリ性であるアンモニアを自ら生成することで、胃の中の強い酸性でも生き延びることが出来ます。
シャンピニオンエキスのアンモニア産出抑制の働きによって、ピロリ菌が増殖しにくい環境を作り出し、胃や腸を守ります。
1987年、リコム社によってシャンピニオンエキスの消臭効果が発見されてから今日まで、多くの研究者によって研究・臨床試験が行われ、多数の論文が発表されています。
シャンピニオンエキスは高齢者施設における高齢者の口臭・体臭・便臭の消臭効果と安全性・有効性が実験を通じて証明され、2019年には腸内環境を整える機能性表示食品としても登録されています。
| 題名 | 掲載 | 発行日 |
|---|---|---|
| Bio-M(シャンピニオンエキス)の開発とその利用〈Bio-Mの臨床例〉―高齢入院患者に対するBio-M経口投与による便臭、便性への影響と病室内環境の変化について― | 食品と開発 30(1)1995 | 1995.01.01 |
| シャンピニオンエキスの消臭効果と生体内インドール、トリプタミン生成抑制効果 | 日本公衆衛生雑誌 44(1)1997 | 1997.01.15 |
| シャンピニオンエキスの腸内消臭と生理作用 | FOOD Style 21 1(5) 1997 | 1997.10.01 |
| 汚物臭軽減への試み-消臭機能性食品を用いた検討- | JJPEN, Vol.21(3), 1999 | 1999.03.10 |
| 慢性腎不全の進行に対するシャンピニオンエキスの効果 | 腎と透析第50巻第6号 | 2001.06.30 |
| シャンピニオンエキス | 食品機能素材II 第6章 p.336-342 | 2001.04.27 |
| 腸内環境改善素材の組み合わせによる老人の腸内環境改善 | 食品と開発 VOL.37 NO.4 | 2002 |
| シャンピニオンエキスの消臭作用と食品への応用 | 月刊フードケミカル 2002年2月号 | 2002.02.15 |
| 乳果オリゴ糖配合即席みそが男子・女子学生の便秘および腸内菌叢に及ぼす影響【乳果オリゴ糖+シャンピニオンエキス】 | 米子医学雑誌53巻2号別冊 | 2002.03 |
| 老人保健施設における『排便』問題の『シャンピニオンエキス』による解決 | ジャパンフードサイエンス Vol.41 3月号 2002年 | 2002.03.05 |
| 乳果オリゴ糖配合錠菓が女子学生の便秘および腸内菌叢に及ぼす影響【乳果オリゴ糖+シャンピニオンエキス】 | 健康創造研究第2巻第1号別冊 | 2003 |
| 難消化性デキストリン配合茶が健常男子・女子学生の便通に及ぼす影響【難消化性デキストリン+シャンピニオンエキス】 | 米子医学雑誌55巻3号別冊 | 2004 |
| MEN’S COOLヨーグルトの開発とシャンピニオンエキス添加による消臭効果 | FOOD STYLE 21,11(5),2007 | 2007.05.01 |
| 保存期腎不全患者におけるシャンピニオンエキスの尿毒症物質,腸内菌叢および糞便性状に及ぼす影響 | 応用薬理 76 (5/6) 109-115 (2009) | 2009.07.10 |
| シャンピニオンエキスによる抗菌ペプチド誘導活性の評価 | 食品と開発46(3)2011 | 2011.03.01 |
| 掲載 | 第4回介護力強化病院全国研究会抄録集 |
|---|---|
| 著者 |
1.山本 幸子、河西 優子、明城 艶子 2.池田 直子、熊谷 頼佳、他スタッフ一同 |
| 研究目的 |
健康食品摂取による便臭軽減の検証 介護現場への影響評価 便通改善の可能性検討 |
| 対象 | 排泄介助を要する患者:33名 |
| 摂取条件 |
毎食時1粒(1日3回) 摂取期間:1か月 |
| 主な結果 |
・職員の約75%が「排泄介助がしやすくなった」と回答 ・便臭の軽減を確認 ・要介護高齢者で便通改善傾向 |
| 結論 | 便臭軽減および介護負担軽減への寄与の可能性 |
介護現場において、排泄時の臭気は本人だけでなく介助者にとっても大きな負担要因となります。
本研究では、シャンピニオン抽出エキスを含む食品の継続摂取が、便臭や排便状態にどのような影響を与えるかが検討されました。
排泄介助を必要とする患者33名を対象に、1日3回・1か月間の摂取を実施したところ、職員の約75%が「排泄介助がしやすくなった」と評価しています。
これは、現場レベルで臭気環境の変化が体感された可能性を示す結果といえるでしょう。
さらに、要介護高齢者では便通面での前向きな変化も報告されており、シャンピニオンエキスは排便環境を内側からサポートする素材として注目されています。
出典: 高齢者にふさわしい医療を問う ─チームで行う個別ケア─
| 掲載 | 第36回東北臨床衛生検査学会抄録集 |
|---|---|
| 著者 | 阿部二郎、金谷清、豊嶋俊光 |
| 研究目的 | シャンピニオンエキス摂取による、便臭と腸内環境への影響を評価 |
| 対象 |
・長期臥床であるが意識明瞭な患者:12名 ・やや独歩可能な患者:2名 |
| 摂取条件 |
毎昼食時1包 摂取期間:1か月 |
| 主な結果 |
・便臭の軽減傾向 ・排便状態の改善傾向 |
| 結論 | 腸内由来臭気への関与の可能性 |
体臭や口臭と同様に、便臭もまた腸内環境の影響を強く受けると考えられています。
この研究では、シャンピニオンエキス配合食品の継続摂取が、こうした腸内由来の臭気にどのように関与するかが検討されました。
その結果、摂取前と比較して便臭の軽減傾向が確認され、あわせて排便状態にも前向きな変化が示唆されています。
大規模試験ではないものの、本研究はシャンピニオンエキスが腸内環境にアプローチする素材として活用される可能性を示す基礎的知見の一つといえるでしょう。
出典: Bio-M(シャンピニオンエキス)の経口投与の臨床例〔高齢入院患者に対するBio-M経口投与による便臭、便性の改善、血中アンモニアの抑制及び病室の臭気対策〕
| 掲載 | 食品と開発 30(1)1995 |
|---|---|
| 著者 | 浜屋忠生 |
| 研究目的 | シャンピニオンエキスの消臭素材としての評価 |
| 対象 | 長期臥床であるが意識明瞭な患者:6名 |
| 摂取条件 |
毎昼食時にBio-M濃縮粉末を2g、食事と一緒に投与 摂取期間:30日間 |
| 主な結果 |
・便臭・体臭に改善傾向 ・QOL面での前向きな変化を示唆 |
| 結論 | 体内由来の不快臭対策素材としての可能性 |
この研究では、シャンピニオンエキスを含む食品の継続摂取が、体内由来の臭気にどのような影響を及ぼすかが臨床的に検討されました。評価の結果、便臭や体臭において改善傾向が確認され、さらに生活の質(QOL)面でも前向きな変化が示唆されています。
これらの知見は、外側からのケアだけでなく、内側からの臭気対策という新しいアプローチの重要性を示すものとして注目されています。
出典: Bio-M(シャンピニオンエキス)の開発とその利用〈Bio-Mの臨床例〉―高齢入院患者に対するBio-M経口投与による便臭、便性への影響と病室内環境の変化について―
| 掲載 | ジャパンフードサイエンス Vol.41 3月号 2002年 |
|---|---|
| 著者 | 今氏瑠璃子ら |
| 研究目的 | 老人保健施設入所者の排便問題への影響評価 |
| 対象 | 老人保健施設高齢者:24名(主に70〜80代) |
| 摂取条件 |
シャンピニオンエキス300mg配合ゼリー菓子 摂取期間:30日 |
| 主な結果 |
・便臭:2週後から改善傾向、4週後さらに改善 ・便色:改善傾向 ・便形状:大きな変化なし ・QOL:複数項目で改善 |
| 結論 | 排便環境および生活の質への寄与の可能性 |
施設における排便管理は、入所者の快適性だけでなく、介護現場の環境改善という観点からも重要なテーマです。
本研究では、シャンピニオンエキス300mg配合ゼリー菓子を30日間摂取した際の変化が詳細に評価されました。
その結果、便臭は摂取2週後から改善傾向が見られ、4週後にはさらに前向きな変化が確認されています。
便色にも改善傾向が認められた一方、便形状には大きな変化は見られませんでした。
注目すべき点として、QOL評価では「便の状態」「お腹の調子」「生活状況」など複数項目で改善が報告されています。
これらの結果から、シャンピニオンエキスは高齢者の排便環境を内側からサポートする素材として、今後の活用が期待できるでしょう。
出典: 老人保健施設における『排便』問題の『シャンピニオンエキス』による解決
近年シャンピニオンエキスを含んだ多くのサプリメントがありますが、唯一の製造企業リコム社では、シャンピニオンエキスの濃縮倍率は50倍・100倍・150倍の3種類のみ存在します。濃縮倍率によって消臭効果は変わるため、口コミ情報を参考にして、慎重に商品比較をする必要があります。
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