| 学名 | Apocynum venetum |
|---|---|
| 和名 | ラフマ |
| 英名 | Luo-bu-ma |

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グリーンハウス株式会社
パーソナル睡眠アドバイザー/健康管理士一般指導員「睡眠不足は万病の元」と言われるように、睡眠が不足すると体にも心にも様々な悪影響が出てきてしまいます。にもかかわらず、実は日本は世界で睡眠時間が最も短い国であるというのが現実です。
―睡眠の大切さを知っていただきたい―
睡眠アドバイザーとして、また健康管理士としての目線から睡眠に関する様々な情報をお届けします。
ラフマ葉エキスの原料となるラフマは、中国北部・西部原産のキョウチクトウ科の植物で、主に中央アジアのタクラマカン砂漠地帯に自生しています。6~7月頃には薄紅色の花をつけ、葉の長さは2~5㎝の楕円形、刈り取られても翌年には若葉を出す生命力の強い植物です。
葉にはフラボノイドやアミノ酸を豊富に含んでおり、古くは紀元前からお茶として飲用され、労働後に飲む健康茶としても親しまれてきました。 ラフマ葉は中国で薬品の品質・安全・管理の基準を定めた『中華人民共和国薬典』の中で「心を安定させる。不眠に使用する。」と収載されており、精神を癒し睡眠を促す生薬として重宝されてきました。
厚生労働省による『令和2年度 健康実態調査』では、睡眠時間6時間以上~7時間未満と回答した方が男女ともに最多でした。(※1)
しかし、「睡眠全体の質に満足できなかった。」が 31.9%(男性 31.1%、女性32.6%)と睡眠の質の低下が懸念されています。(※2)
眠りの深さを表す「睡眠の質」を重視する傾向が高まる中、株式会社常磐植物化学研究所(以下:常磐植物化学研究所)で開発されたラフマ葉エキス「ベネトロン ® 」が注目されています。
ベネトロン ® はラフマの乾燥葉を含水エタノールで抽出して製造される粉末エキスであり、常磐植物化学研究所の独自素材です。ヒト臨床試験に基づいた豊富なエビデンスを有しており、日本および米国で物質特許を取得しています。
ラフマ葉エキスは精神の安定に深く関係する神経伝達物質「セロトニン」を増やすことで、睡眠の質を改善することが認められ、近年ではサプリに含有されるなどして注目が集まっています。
参考※1
参考※2
人間の体には日の出とともに活動し始め、夜になると休息を求めて眠りにつくリズムが備わっています。この体内リズムに関係しているのが睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」です。メラトニンは朝、日光を浴びてから14~16時間後に脳の中心部分から分泌され、徐々に睡眠へと導かれ眠気を感じるようになります。
そのため、メラトニン不足は睡眠の質の低下を招く可能性が高く、体内リズム調整に欠かせないホルモンといわれています。
質の良い睡眠とは、深い眠りのことです。ヒトの睡眠はノンレム睡眠(non-REM sleep)とレム睡眠(REM sleep)という、質の異なる2つの睡眠から成り立っており、90~120分間隔で交互に繰り返されています。
浅い眠りを表すレム睡眠は、身体が休んでいる状態で、脳は覚醒しているため夢を見たり金縛りにあったりします。一方、深い眠りを表すノンレム睡眠は、脳活動が低下し熟睡している状態です。睡眠の質の低下は、身体のだるさだけでなく、集中力や思考力の低下など、生活の質にも深く関わっています。心理的な不安や就寝前のカフェインやアルコールの摂取、さらに加齢によってレム睡眠の状態が長引き、ノンレム睡眠に移行できないことが原因の一つであると示唆されています。
ラフマ葉エキスに含まれる成分、フラボノイド配糖体であるヒペロシドとイソクエルシトリンは脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分解を抑え、さらに体内で増加させる働きが報告されています。
セロトニンはメラトニンと同様、脳の中心部分から分泌される昼夜の生活リズム調節に欠かせない成分で、精神の安定・安心感・平常心を保つ働きをしていることから、「幸せホルモン」ともいわれています。 体内で分泌されるセロトニンを介してメラトニンは作られるため、日中のセロトニンの分泌量が多ければ多いほど夜間に分泌されるメラトニンの量も増加し、睡眠の質を向上させます。
ラットを用いた実験では、ヒペロシドとイソクエルシトリン、それぞれ2%以上含むラフマ抽出物をラットに投与したところ、脳内でセロトニンの増加が確認されました。
さらに、日頃睡眠の質に不安を感じている健康な成人男女11名を対象に行った検証では、常磐植物化学研究所で開発されたラフマ葉エキス「ベネトロン ® 」を1日50mg、8日間摂取し体感実験を行った結果、寝つき・熟睡感の改善がみられました。(※3)
同じ試験内容で7日間、健康な成人男女7名に脳波計を用いた検証では、睡眠時間増加に伴いノンレム睡眠の割合が増加したことが分かっています。(※4)
参考※3
参考※4
セロトニンは他の神経伝達物質であるドーパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)の働きを制御し、自律神経のバランスを整える働きを持ちます。その為、ストレスや睡眠不足、不規則な生活などによってセロトニンが不足すると精神バランスの乱れが生じると考えられています。
健康な成人男女11名を対象に1日あたり50mgのベネトロン ® または偽薬を8日間摂取させました。心理的ストレスに焦点を当てた「内田クレペリン検査」(1)を用いて休憩をはさんだ、前半の作業量に対する後半の作業量の割合の変化を観察した結果、ベネトロン ® 摂取群では摂取前後の変化量が偽薬群と比較して有意に増加しました。(※5)
さらに、自覚症状アンケートを用いてストレスの状態を評価。ベネトロン ® 摂取群は、摂取前後の変化に於いて、偽薬群と比較して「緊張している」「落ち着かない」「いらいらしている」に該当する人数が減少したことから、ベネトロン ® はストレス軽減効果を持つことが示唆されました。(※6)
(1)内田クレペリン検査:時間内に隣り合う数字を足し算し、計算量と計算の正確度を測定することで作業効率を検証する検査。前半と後半で各15分間、間に5分間の休憩をはさんで実施。
参考※5
参考※6
セロトニン分泌不足は、集中力の低下を招くといわれています。健康な男女15名を対象に1日あたり50mgのベネトロン ® または偽薬を8日間摂取させ、「内田クレペリン作業検査」(1)にて集中力を評価。摂取前後の作業量のムラを示す値が偽薬と比較して有意に減少することが確認されました。その結果、ベネトロン ® の摂取が集中力の維持を促進すると考えられています。(※7)
(1)内田クレペリン検査:時間内に隣り合う数字を足し算し、計算量と計算の正確度を測定することで作業効率を検証する検査。前半と後半で各15分間、間に5分間の休憩をはさんで実施。
参考※7
人間の感情や意欲は、セロトニンなどの神経伝達物質が円滑に運ばれることでコントロールされています。うつ状態だと脳内で分泌されるセロトニン量が減少するのは、情報伝達機能の低下が原因と考えられているためです。
軽度うつ患者20名を対象に1日当たり50mgのベネトロン ® または偽薬を8週間摂取させ、ハミルトンうつ病評価尺度(2)を用いてうつ状態を評価。ベネトロン ® 摂取群では連続的なスコア低下が確認され、ベネトロン ® がうつ症状の緩和に効果的であることが示されました。(※8)
(2)ハミルトンうつ病評価尺度:一般的に広く用いられているうつ程度の評価法。抑うつ感、不眠、不安などの質問項目からなり、スコアが大きいほど症状が重篤となる。
参考※8
| 題名 | 掲載 | 発行日 |
|---|---|---|
| 唾液クロモグラニンA濃度測定によるy一アミノ酪酸とラフマエキスのストレス低減効果の検証 | 日本生理人類学会誌 | 2009 |
| The Improvement of Sleep by Oral Intake of GABA and Apocynum venetum Leaf Extract | Journal of Nutritional Science and Vitaminology | 2015 |
| 睡眠の質、及びストレスに対するベネトロン ®含有食品の改善効果 | 薬理と治療 | 2018 |
ラフマ葉エキスは情報伝達物質であるセロトニンを増加させる働きを持つため、快眠・抗うつ作用などの多くの効果が認められています。しかし、こうした効果が認められるのは、機能性関与成分であるラフマ由来ヒペロシド、イソクエルシトリンが入っているサプリメントに限られます。
商品化されたサプリメントを購入する際は、パッケージに「機能性表示食品」と記載されているか確認することをおすすめします。また、さまざまな商品を比較したり、口コミを参考にしたりしながら自分に合ったサプリを選びましょう。
現在、薬の効果を弱めてしまう作用は報告されていない安全性の高い成分ですが、医師から処方されている薬を服用している場合、また妊娠及び授乳中の方は、かかりつけ医や薬剤師にご相談ください。
1)厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課、令和2年度健康実態調査結果の報告、2021
2)常磐植物化学研究所、ベネトロン ®、健康美容EXPO,2021年閲覧
3)ノンレム睡眠、厚生労働省、2021年閲覧
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