壱岐イメージ写真
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壱岐〜神々が宿る島

透き通る美しい海と自然が創り出す造形美。
長崎県の壱岐島は、玄界灘に浮かぶ小さな島です。
古事記によれば、イザナギとイザナミの
夫婦神が日本で5番目に生み出したとされ、
古来より、「神様が宿る島」として語られてきました。
島全体がパワースポットとしても知られ、
島内には150を超える神社が点在しています。
福岡市から高速船で約60分。
魅力がつまった夏の壱岐を満喫しました。

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大自然の中で
エネルギーをチャージ!

壱岐には数多くの神社があり、それぞれがパワースポットとして注目を集めています。 その中でも島の東側、芦辺港近くの竜神崎に立つ龍蛇神社は、壱岐指折りのパワースポット。 海を見下ろす断崖の上に祠があり、大自然とともに力強さを感じられます。

龍蛇(りゅうだ)神社

▲龍蛇(りゅうだ)神社
1895年(明治28年)に出雲神社より龍蛇神を迎えて祀られたといわれています。

  • 月讀(つきよみ)神社

    ▲月讀(つきよみ)神社。

  • 月讀(つきよみ)神社

    ▲航海安全などの願いごとを聞き入れてくださるといわれています。

全国にある月讀神社の総本山である壱岐の月讀神社、願いが成就した人々が奉納したという猿の石像が無数にある男嶽神社、 「東風(こち)石」というパワーストーンがある爾自神社…。150以上ある神社のそれぞれに、歴史と見どころがあります。 また、これだけ多くの神社が点在する壱岐では、御朱印集めも旅の楽しみの一つ。 各港の観光案内所で販売されている壱岐市オリジナルの御朱印帳を持って、島内を巡ってみてはいかが(予約推奨)。

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  • 男嶽(おんたけ)神社

    ▲男嶽(おんたけ)神社

  • 男嶽(おんたけ)神社

    ▲敷地内には御祭神にちなんだ200体を超える石猿がずらり。

爾自(にじ)神社

▲爾自(にじ)神社
風の神である級長津彦神(シナツヒコノカミ)など9柱が祀られています。

  • 爾自(にじ)神社

    コンパスの針が動かない磁体をもつ「東風(こち)石」。

  • 爾自(にじ)神社

    御朱印はあらかじめ電話でお願いしておけば、参拝の証としていただくことができます。

小島神社

▲小島神社。日本のモン・サン =ミシェルともいわれ、普段は海に浮かぶ島にある小島神社。 干潮時の前後数時間だけ神社の鳥居の前に出現する“一直線の参道”を歩いて、神様にお参りできます。 島全体が神域とされ、小石1つ持ち出すことは許されません。

  • 壱岐大大神楽

    「壱岐大大神楽」は、室町時代から舞い継がれている国指定重要無形民俗文化財の神事芸能です。 壱岐の神楽の中でも最も厳粛なもので、舞人・楽人あわせて12名以上で奏され、所要時間は7〜8時間に及びます。 神事として、毎年8月の第1土曜日に筒城ふれあい広場で、12月20日に住吉神社で奉納されています。 700年以上もの間受け継がれてきた格式ある神楽を目にできる、またとないチャンスです。

  • 壱岐大大神楽

    ▲写真提供:(一社)壱岐市観光連盟

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火山の造山活動で生まれた壱岐

猿岩は、黒崎半島の先端にそびえる、自然によって造られた高さ45mの奇岩です。 壱岐のシンボルとして愛される迫力満点の大きな岩は、「そっぽを向いた猿」にそっくり!海 を眺めるお猿さんの横顔に思わず笑みがこぼれます。

猿岩

▲壱岐島誕生の神話によると、島が流れないように神様が建てた「八本柱」の一つといわれています。

  • 鬼の足跡

    ▲ぽっかりと開いた鬼の足跡は、海と陸をつなぐトンネルのよう。

  • 鬼の足跡 壱岐の風景

壱岐に奇岩や複雑な地形をした海岸線が多い理由は、島全体が玄武岩質の溶岩に覆われているため。 一説によれば、遡ること約700万年前、壱岐は火山が活発な活動を繰り返していて、火口が複数あったとされています。 火山の噴火によってもたらされた多量の溶岩が、長い年月をかけて海水に侵食されてできたのが、現在の壱岐の姿というわけです。 ※参考サイト https://www.web-gis.jp/GM1000/LandMap/LandMap_18_024.html (日本の地形千景、長崎県: 壱岐島の火山地形)

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多彩なアクティビティも魅力

壱岐の北端、勝本港から船で10分ほどの場所にある無人島・辰ノ島。島周辺の景色は壱岐の観光スポットの中でも美しさが際立っていて、海面から海底の様子が分かるほどの透明度を誇っています。 辰ノ島遊覧クルージングでは、ダイナミックなその地形を間近から見られ、ちょっとした冒険気分を味わえます。 40分あまりのクルーズですが、海水の侵食によって作られた絶壁や洞窟など、次から次に現れる絶景に圧倒され、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

  • 遊覧クルージング
  • 遊覧クルージング

    ▲岸壁に近づくにつれて、徐々に海の色がエメラルドグリーンに!

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勝本港のほど近くにあるのが「壱岐イルカパーク&リゾート」。ここではイルカとタッチしたり、ご飯をあげたりすることができるほか、ドルフィンカヤックなどのマリンアクティビティも楽しめます。 パーク内の入り江に行くと、元気なイルカたちが波間から次々と顔を出して出迎えてくれました。人懐っこいイルカたちが間近を泳ぐ姿に、心が躍ります。いつまでも眺めていたい、癒しの光景でした。 歴史ある神社や自然、グルメを駆け足で楽しんだ今回の旅。壱岐の魅力を語りつくすには、きっと膨大な量のページが必要でしょう。 帰りの船に乗り込む時に「もっとここにいたいな」と、名残惜しさで胸が一杯になりました。

壱岐イルカパーク&リゾート
  • 壱岐イルカパーク&リゾート
  • 壱岐イルカパーク&リゾート

    ▲カフェスペースも併設され、ドリンクを飲みながら、心和むひとときを過ごせます。

壱岐マップ
  • 隆起した無人島

    隆起した砂岩と泥岩が海水に侵食されてできた無人島。

  • 男嶽神社からの眺め

    男嶽神社からの眺め。

  • 爾自神社の参道

    爾自神社の参道は緑に囲まれた癒しの空間。

  • 蛇神社からの眺め

    龍蛇神社からの眺め。

壱岐グルメタイトル
  • 生ウニ丼
  • 生ウニ丼

    ご飯の上にたっぷりウニがのった『生ウニ丼』は、 秘伝のタレをかけて豪快にかき混ぜながら食べるのが「味よし」流。 ねっとりとした旨みの中に、ほのかな塩味を感じさせる ウニと熱々のご飯が絡み合う、絶妙な味わいです。

壱岐の名物としてまず挙げられるのが、ウニ。 周囲の海域は海藻類が豊富で、古くからウニ漁が盛んに行われてきました。島内では一般的なムラサキウニに加え、 幻の高級ウニとされている赤ウニが水揚げされることでも知られています。濃厚で深みのある甘さが 特徴の壱岐産ウニを味わえる時期は、4月末から10月にかけてのおよそ半年間。海女や海士が伝統漁法に 基づいて一つひとつ、ていねいに漁獲します。

  • 壱岐牛のあぶり
  • 壱岐牛のあぶり

    『壱岐牛のあぶり』は、クセがなくさっぱりとした味わいの赤身に、コクを感じさせる適度なサシが入った 壱岐牛のおいしさをシンプルに堪能できる一品です。

一方、近年ウニに迫る勢いで人気を集めている壱岐グルメが、 年間出荷頭数わずか900頭程度と希少価値の高い壱岐牛です。潮風を浴びたミネラル豊富な牧草で育った壱岐牛は、 柔らかい肉質とコクのある脂身が特徴。全国各地のブランド牛の素牛として、その多くが島外へと出荷されています。

生ウニ丼と壱岐牛あぶりの定食

観光客にも圧倒的な人気を誇る『生ウニ丼と壱岐牛あぶりの定食』(4,950円)

  • 店舗 味処 味よし
  • 味処 味よし

    長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触519-11
    0920-47-0688

郷土料理ひきとおし

郷土料理「ひきとおし」

壱岐壱岐を代表する郷土料理といえば「ひきとおし」。その名の由来は、客人を奥の座敷に引き通して、もてなしていたことからきているといわれています。 かつては多くの農家が庭先で鶏を飼っていたため、盆・正月・祭りの日には鶏をさばいて野菜と煮込んで作っていました。鶏ガラ出汁に醤油で味付したスープに、 壱岐特産の壱州豆腐と、硬めに茹でたそうめんを加えるのが定番。コクを出すために名物の壱岐焼酎を注ぐこともあるそうです。方言で「ふるまう」を「フレメー」ということから、「フレメー料理」とも呼ばれています。

編集後記

編集後記写真

全国トップクラスの神社の密度を誇る島・壱岐をご紹介した、今回の「旅空」はいかがでしたか? 神社巡りが好きな私にとってはどの神社も大変興味深く、「もっと勉強してくればよかったな」と少し後悔しました。 また、自然が長い時間をかけて作り出した絶景は力強い美しさと迫力に満ちていて、しばらくの時間言葉を忘れて見入ってしまいました。 そして、何といってもグルメ!「生ウニ丼」と「壱岐牛のあぶり」は、どちらも絶品でした。壱岐にお出かけの際は、ぜひ両方味わってくださいね。 スタッフ 古本