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口臭リスクをコントロール。口臭対策のカギは「唾液」にアリ

おいしいものを想像するとあふれ出てくる唾液。一般的に唾(つば)と呼ばれていることもあり、なんとなく汚いイメージがありませんか?

実は唾液にはさまざまな健康パワーが秘められていて、口臭に関しても深い関係があります。この記事では、口臭と唾液の関係や分泌量をサポートして口臭を抑える方法をご紹介します。

  • 代表取締役 横尾一浩
  • ●この記事を書いた人●

    グリーンハウス株式会社

    代表取締役 横尾一浩

    医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。

  1. 目次

    1. こんなにすごい「唾液」のチカラ
    2. 唾液そのものは本来無臭
    3. 臭いの正体は溶け込んだガス
    4. 唾液を増やして口臭を改善する方法
    5. それでも口臭が改善しなかったら
    6. 口臭対策まとめ

こんなにすごい「唾液」のチカラ

唾液のチカラに注目

唾液は口の中にある3つの唾液腺から分泌されていて、1日の分泌量は1~1.5リットルにもなります。

唾液が減少して口の中が乾燥すると細菌が増殖するため、虫歯、歯周病、口内炎、口臭などのトラブルが増えます。さらに、食べ物の飲み込みや発音、味覚障害など日常生活にも色々な影響がでてくるようになります。

また、口は常に外界にさらされてるため、外気や食べものを通してさまざまな病原菌が入ってきます。唾液が少ないと防御機能が働かないので、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。

このように、唾液は口の中を清潔に保って臭いを抑えるだけではなく、全身の健康維持に深く関わっている大切な機能なのです。

唾液そのものは本来無臭

唾液自体は基本的に無臭

インターネット上では「唾液が臭い」「臭い唾液が口臭の原因になっている」といった書き込みがしばしば見られますが、分泌された唾液そのものは無臭です。

唾液自体が口臭の原因になることはなく、先ほども説明した通り、唾液は臭いを抑える大切な役割を担ってくれています。

臭いの正体は溶け込んだガス

細菌がつくりだすガス

では無臭の唾液がなぜ臭っているように感じるのでしょうか?

そもそも口臭は、口内に棲む細菌がつくりだす「ガス」が原因で発生します。口内には、毎日きちんと歯を磨いている人でも1,000~2,000億個もの細菌が生息しています。

この細菌がつくりだす「メチルメルカプタン」「硫化水素」「ジメチルサルファイド」といったガスが、タマゴやキャベツが腐ったような、血生臭い臭いを発生させます。

本来無臭の唾液が臭うのは、こういったガスが唾液の中に溶け込むためです。

唾液を増やして口臭を改善する方法

口の中の唾液を増やす

口臭を防ぐにはガスをつくりだす細菌を増殖させないように唾液の量を増やすことが大切です。唾液の増やし方には色々な方法があるのでご紹介します。

①よく噛んで食べる

噛むことで口回りの筋肉が刺激されて唾液の分泌が促されます。意識的に噛む回数を増やすほか、ガムを噛むのもおすすめです。

その際ガムはキシリトール配合のものを選びましょう。糖類が多く含まれたガムはかえって口臭の原因になります。

②唾液腺マッサージをする

お口の中には、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)と呼ばれる唾液がでるポイントがあります。ここを刺激することで唾液の分泌量を増やすことができます。

耳下腺、顎下腺、舌下腺の場所

唾液腺のマッサージ方法

③舌回しエクササイズをする

舌を回すことで口回りの筋肉が刺激されて唾液が分泌されます。舌の先で上下の歯茎をなぞるように行います。右回りで10回、左回りで10回。これを1セット1日3回程度行いましょう。

④水分補給をする

唾液の99%は水分でできていて、体内の水分を原料にしています。体内の水分が不足すると唾液の分泌量も減少するので、こまめな水分補給をしましょう。利尿作用のあるカフェインやアルコールの摂りすぎは要注意です。

⑤ストレスをためない

唾液腺は自立神経が制御していてリラックス時により多くの唾液が分泌されます。逆に、ストレス状態がつづくと唾液の分泌量は減ります。

深呼吸は時間や場所を選ばない手軽なリラックス方法としておすすめです。いつもシャワーで済ませてしまう方は、週に1度はぬるめのお風呂に長時間つかりましょう。そのほかご自身にあったストレス解消法を見つけて実行してください。

⑥服薬中のクスリを確認する

降圧薬、鼻炎薬、抗不安薬、睡眠薬は唾液の分泌に影響するタイプのものがあります。

口の渇きが気になる場合はかかりつけの病院の医師に相談すると、別の薬に変えてもらえる場合があります。

※自己判断の服薬中止は大変危険なので絶対にやめてください

それでも口臭が改善しなかったら

口臭が改善しない

それでも唾液が臭う場合は、口臭が発生している原因をつきとめて対処する必要があります。口臭の原因はさまざまですが、代表的なものをいくつか紹介します。

口臭の原因1「歯周病」

歯周病は口の中の組織が炎症して、やがては歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。歯周病菌は強いガスを発生させるので強烈な口臭になります。

一説では成人の約80%が歯周病にかかっているといわれています。ブラッシング時に出血がある人、歯茎がひんぱんに痛くなる人は特に注意です。

歯周病の口臭対策

歯周病の治療は、歯医者での歯石除去がメインになります。自宅のブラッシングでは歯石の除去はできないので、かならず歯科医院に相談をしましょう。正しいブラッシングの指導を受けて習慣化すれば歯周病を予防することもできます。

口臭の原因2「虫歯」

食べかすが虫歯の穴の中にたまると腐敗臭を発するため口臭の原因になります。また、虫歯が神経まで達すると神経が腐るためドブのような強烈な口臭になります。

虫歯の口臭対策

虫歯は軽度であれば削らずに治療をすることもできますが、食べかすがたまって口臭がするほど進行している場合は、虫歯に侵された箇所を除去して詰め物をするのが一般的です。

口臭の原因3「舌苔」

舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かな突起があります。そこに食べかすや、剥がれ落ちた口の中の粘膜が積み重なったものを舌苔(ぜったい)といいます。舌苔の中に含まれているたんぱく質を細菌が分解することで口臭になります。

舌苔の口臭対策

舌苔の対策は舌磨きです。1日1回朝の歯磨きのついでに行いましょう。舌の表面は非常に傷つきやすいので歯磨きの3分の1くらいの力でやさしく丁寧に、奥から手前に掻き出すように3回ほど表面をなぞります。歯磨き粉には研磨剤が含まれているので水だけの状態で行ってください。

口臭の原因4 「胃腸のトラブル」

胃腸の調子が崩れると消化吸収に時間がかかるので、食べたものが体内で発酵します。そこから出た悪臭ガスが血流に溶け込み、全身を回って肺から呼吸として外に出ることで口臭になります。

胃腸のトラブルの口臭対策

胃腸の調子をよくするために腸内フローラを善玉菌優位の環境にしましょう。具体的には、ヨーグルト、味噌、キムチ、納豆のような発酵食品や、ひじき、わかめ、ごぼうなどの食物繊維を意識的に摂ることです。内臓に負担がかかる揚げ物や肉類は悪玉菌のエサなるのでひかえるようにしましょう。

口臭対策まとめ

歯科医院に相談もひとつの手

口臭で悩んだときは、唾液の状態を改善して日々の歯磨きのを怠らないことがまず第一です。しかし、歯周病や虫歯などがある場合は、歯科医院に相談するようにしましょう。

それでも改善されない場合は、全身疾患が関係していることがあるので自己判断をせず、内科や耳鼻咽頭科を受診するようにしましょう。

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